多胎妊娠の原因って?赤ちゃんや母体にはどんなリスクがあるの?

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二人以上の赤ちゃんを同時妊娠することを多胎妊娠といいます。どのような理由で多胎妊娠になるのでしょうか?またリスクや出産のことなど、ここでは多胎妊娠について勉強していきましょう。

多胎妊娠とは?

双子や三つ子など、二人以上の赤ちゃんを同時妊娠することを多胎妊娠といいます。
この多胎妊娠はリスクも多く存在します。双子にも、一卵性・二卵性とありますが、顔がそっくりかそうでないか、だけの差ではなく、一卵性か二卵性かで変わってくるリスクなどもあります。

原因は何?

自然に多胎妊娠となる

自然と多胎妊娠になる確率は実は日本は欧米諸国に比べて低いのです。
人種的には自然に双子になることが最も少ない民族、と言われています。
ただ実は、一卵性の双子が生まれる確率には人種の差はあまりありません。あくまで二卵性の双子の場合です。

諸外国での二卵性の双子妊娠の確率が1/80程度、日本の場合は1/160。約半分です。
一方、一卵性の双子が生まれる確率は人種に関係なく3-5件/1000程度となっています。

不妊治療に伴う多胎妊娠

近年、不妊治療をするカップルも増えてきました。不妊治療の主な治療は排卵誘発剤や体外受精です。
排卵誘発剤を使うと一度に何個も排卵するので、それが多胎妊娠につながることがあります。
体外受精の場合、成功する確率をあげるために2-3個の受精卵を子宮内に戻すことが一般的なので、それで多胎妊娠となることもあります。

そして実は、不妊治療での妊娠のほうが自然妊娠よりも一卵性の双子になる確率も少し上がるということもわかっています。

どんな症状があるの?

妊娠中の体の変化や体調の変化は妊娠している赤ちゃんの人数にかかわらずありますね。
ですが、多胎妊娠の場合にはそれがひどくなることはよくあります。

つわりがひどい

つわりは個人差が大きいのは事実ですが、一般的に、多胎妊娠のママのほうがつわりがひどくなりやすい傾向にあります。
食べれないだけでなく、水分すら飲めずに吐き続けてしまうような場合には妊娠初期から重症悪阻(おそ)として入院になることもあります。

子宮の成長が早く腹痛や違和感を感じる

2人以上の赤ちゃんが中で成長するわけですから、1人の場合よりも早くからお腹が大きくなることは容易に想像できます。
1人を妊娠している場合にも妊娠初期に下腹の不快感や違和感、痛みを感じることはありますが、多胎妊娠の場合にはそういった症状も強く出ることがあります。

腰痛が出やすい

多胎妊娠では骨盤や腰にかかる負担が大きいですから、腰痛を起こす、ひどくなる、ということも多くなります。

こむらがえりや静脈瘤が出やすい

多胎妊娠の場合にはお腹がとても大きくなりますから、骨盤のあたりの血液の流れが悪くなりやすくなります。
その結果としてこむらがえりを起こしやすくなったり、静脈瘤ができやすいということがあります。

妊娠線ができやすい

多胎妊娠の場合にはお腹が大きくなること、そしてその速度が速いことからも妊娠線が単胎妊娠の場合よりもできやすくなります。

便秘や頻尿がひどい

一人の場合よりも腸や膀胱の圧迫が強くなりますから、便秘や頻尿がよりひどくなりやすいということがあります。

ママへのリスク

双子妊娠の場合、リスクは一人を妊娠している単胎妊娠の場合の3倍以上といわれています。簡単なことではないのです。

切迫早産

早産とは妊娠22週0日から36週6日までを指します。その間に「早産の一歩手前」になっていることを切迫早産と呼びます。また22週に満たない場合には切迫流産といいます。

症状としては、子宮収縮が起こることでお腹が頻繁に張ったり、子宮口が開いてきてしまったり、蓮井をしてしまうこともあります。
単胎妊娠でももちろん起こりますが、多胎妊娠の場合には起こりやすくなります。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは妊娠していないときには正常なのに、妊娠中に血糖値が基準よりも上がってしまっている状態のことを言います。

一般的には出産を終えるともとに戻りますが、妊娠糖尿病になった人のほうが将来糖尿病になるリスクが高いといういことがわかっています。
多胎妊娠の場合には妊娠糖尿病になるリスクが上がることがわかっています。

妊娠高血圧症候群

以前は妊娠中毒症と言われていましたが、今は定義も改め妊娠高血圧症候群と呼ばれています。
妊娠20週から出産後12週までの間に高血圧が存在すること、もしくは高血圧に加えてタンパク尿がでること、が診断基準になっています。

原因ははっきりはわかっていませんが、多胎妊娠や高齢出産でかかるリスクが上がってきます。
妊娠高血圧症候群になると問題なのが、子癇(しかん)と呼ばれるけいれん、脳出血、常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)と言われる、胎盤がはがれるべき時よりも早くにはがれてしまうこと、などが起こりうることです。
これらすべて、お母さんと赤ちゃんの命を危険にさらす可能性があるのです。

赤ちゃんへのリスク

多胎妊娠は赤ちゃんにとってもリスクが大きくなります。一言に多胎といっても、赤ちゃんを包む袋(膜)の状態によってそのリスクは変わってきます。

二卵性の赤ちゃんはそれぞれ別々の袋に包まれています。
一卵性の赤ちゃんの場合、その袋の状態によって3種類に分けられます。赤ちゃんを包む膜は二重になっており、外側のものを絨毛膜(じゅうもうまく)、内側のものを羊膜(ようまく)と言います。

赤ちゃんを包む膜がどうかによって以下のように分けられます。

二絨毛膜二羊膜(二卵性の双子と同じ状態)
一絨毛膜二羊膜(外側は一緒だけれども、赤ちゃんそれぞれが羊膜に包まれている)
一絨毛膜一羊膜(赤ちゃん二人がまったく一つの袋の中にいる状態)

リスクは一絨毛膜一羊膜の赤ちゃんほど高くなります。

早産や低出生体重

お母さんのおなかは当然大きくなりますが、どうしても二人以上を育ててる場合には相対的にお腹の中が窮屈になりがちです。
また、早産になりやすいことも含め、未熟児で生まれるリスクが高くなります。

双胎間輸血症候群(TTTS)

絨毛を共有する赤ちゃん同士の間で起こる、血液の流れの不均衡のことを言います。
つまり、どちらかだけでに血液が多く流れ、一方の赤ちゃんには流れにくくなってしまう状態です。血液が多すぎる方、少なすぎる方、どちらにも影響がある怖い合併症です。

胎位異常や胎児発育不全

一人を妊娠していても起こることですが、多胎妊娠の場合には胎児のおなかの中での体勢に問題があったり、うまく成長できずに週数にくらべて小さいということが起こりやすくなります。

多胎妊娠の場合の病院での管理の違い

多胎妊娠の場合には妊婦健診にこまめに行って、状態を細やかにチェックをしてもらう必要があります。
また、異常が起こった際に迅速に対応ができるよう、大きな病院やNICU(新生児集中治療室)がある病院を紹介されることも多いでしょう。
人によっては管理入院といって産むまでの数週間、入院になる人もいます。

出産の仕方は?

多胎妊娠なら絶対に帝王切開、ということはありません。
胎児の入っている向きや体勢、状態によっては自然分娩を行えることもあります。ただ、全体の割合として、帝王切開になる可能性が高いというのは事実です。

周りのサポートを得ながら頑張ろう!

かわいい双子や三つ子に出会える一方、とても大変な多胎妊娠。生まれた後もとても大変ですし、先で説明したようにリスクもあります。

でも、たくさんのママたちが頑張って多胎妊娠・出産を乗り切っています。
リスクはもちろん知っておく必要がありますが、必要以上に心配しないようにしましょう。
できる予防をしながらしっかり通院し、家族のサポートもしっかり得ながら上手に乗り切っていきましょうね。

 

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