切迫早産って?原因や症状・対処法

妊娠
スポンサーリンク

切迫早産とは、妊娠22週から37週未満の時期に「赤ちゃんが生まれそうになる」こと、つまり「早産になりそうなこと」を指します。早産で産まれても元気に育つ赤ちゃんはたくさんいますが、できれば、37週以降までお腹の中で一緒にいたいですよね。ここでは、切迫早産の原因や症状、診断されたらどうすればいいかを見ていきます。

  1. 早産とは
    1. 22週~36週6日に赤ちゃんが生まれてしまうこと
    2. 早産は人工早産と自然早産に分けられる
  2. 切迫早産とは
    1. まだまだ小さい赤ちゃんが産まれそうになっている状態
  3. 兆候や症状について〜こんな場合はすぐ病院へ!〜
    1. 1、下腹部が痛い・背中が痛い
    2. 2、お腹の張りが治まらない
    3. 3、出血
    4. 4、破水
  4. ママに原因がある場合
    1. 絨毛羊膜炎(感染症)
    2. 子宮頚管無力症
    3. 妊娠高血圧症候群
  5. 赤ちゃんに原因がある場合
    1. 双子以上の多胎妊娠
    2. 羊水過多
    3. 羊水過少
    4. 胎児機能不全
  6. 切迫早産と診断されたときの対処法
    1. 安静にすること!が一番大事。医師の指示どおりに過ごそう
  7. 切迫早産の治療法は?入院は?いつ退院できる?
    1. 赤ちゃんが産まれないように治療しながら、37週になるのを待ちます
    2. 破水した場合は手術の場合も
    3. 緊急帝王切開になる場合も
    4. 切迫早産による入院や手術の場合医療保険は?
  8. ウテメリンの効果と副作用
    1. ウテメリンの効果と使用方法
    2. ウテメリンの副作用
  9. 安静とは?どこまで動いて大丈夫?
    1. 入院中は絶対安静
    2. 自宅で安静の場合は?
    3. 自宅安静の場合、家事は育児はどうする?
    4. ダスキン家事代行サービス
    5. 自宅安静中の食事や入浴は?
    6. 仕事は診断書を出せば産休に
  10. いつまで安静が必要なの?
  11. 予防法について〜どんなことに気をつければいい?〜
    1. アクティブなプレママさんは動きすぎに注意!
    2. ストレスや疲労をためない
    3. お腹に力を入れないことを心がける
    4. 長時間の立ち仕事や運転に注意
    5. 体を冷やさない
    6. 感染症を予防することがいちばん重要です
  12. 切迫早産を乗り切るための不安な気持ちをやわらげるヒント
    1. 同じ病室のママとのおしゃべりに癒される
    2. 同じ不安を乗り越えたママのブログに勇気をもらおう
    3. 産まれてくる赤ちゃんのことを考えて楽しもう
    4. 自分の時間を楽しめるチャンス!と資格の勉強や読書をするママも
  13. きちんと検診を受け無理をせずに、のんびり過ごそう

早産とは

22週~36週6日に赤ちゃんが生まれてしまうこと

早産とは正期産にはいる妊娠37週より前に赤ちゃんが生まれてしまうことを言います。つまり、妊娠22週0日~妊娠36週6日までに出産することです。それ以前(妊娠22週未満)に妊娠が終わることを流産と呼び、早産とは区別されます。
妊娠22週〜36週の間で生まれた場合、赤ちゃんの体は非常に小さく、体の機能も未発達のため、長期間の新生児集中治療室(NICU)での治療が必要となります。また、小さく生まれた赤ちゃんほど、あとで重い障害が現れる危険性があり、注意が必要なため24時間体制での処置が行われます。

最近では、妊娠34週以降の正常の分娩時期に近い早産で、ある程度赤ちゃんが大きくなっている場合でも、呼吸障害などを残す場合がある、と報告されているようです。
ですから、早産にならないように、妊娠中は定期的な健診をきちんと受け、早産になるかもしれない状況に早く気がつくこと、そして、早産にならないように予防をすることが大事なのです。

ちなみに早産は全ての妊娠のうち約5%(20人に1人割合)と言われていますので、決して多くはありません。
切迫早産(早産になりかけてる状態)と診断されても、きちんと治療すれば正産期に普通分娩で出産となるケースが多いのです。
早産の原因は感染や体質によることが多いと言われています。定期健診をきちんと受けて、赤ちゃんや自分の体の状態をしっかり知ることが大事です。

早産は人工早産と自然早産に分けられる

早産は、人工早産と自然早産に分けられます。
早産のうちの約25%は人工早産で、ママや赤ちゃんに危険があるときに救命のため、人為的に出産時期を早めることをさし、正産期より前に帝王切開手術で赤ちゃんを取り出すことなどを指します。

自然早産(約75%)は、様々な原因により妊娠の継続が不可能となり、自然に分娩に至る早産を指します。37週に入り赤ちゃんが大きく成長する前に、体が産む準備に入ってしまう状態になり、結果赤ちゃんが小さなうちに生まれてしまうのです。
一般的に早産とは、自然早産のことを指すので、この記事でも「自然早産」=「早産」としてお話していきます。

切迫早産とは

まだまだ小さい赤ちゃんが産まれそうになっている状態

切迫早産とは妊娠22週から37週未満の時期に「まだまだ小さい赤ちゃんが生まれそうになる」こと、つまり「早産になりそうなこと」を指します。
では、早産になりそうな状態とはどのような状態でしょうか?ママの体で子宮収縮が頻繁におこり、子宮の出口(子宮口)が開き、赤ちゃんが出てきそうな状態や破水(子宮内で胎児を包み、羊水が漏れないようにしている膜が破れて、羊水が流出している状態)をしてしまった状態のことです。

切迫早産の確率は妊娠している女性全体の15%程度と言われていているので、6~7人に1人がなるといった割合でしょうか。早産の割合は5%なので、ほとんどの場合は医師の管理下のもとで早産を避けられると言われています。
赤ちゃんが早産で生まれてしまった場合、障害が残る危険があることは前の章でもでもお話したとおりです。「早産にならないように」安静に、医師の管理のもとしっかりと治療をすることが大事です。

兆候や症状について〜こんな場合はすぐ病院へ!〜

1、下腹部が痛い・背中が痛い

お腹が大きくなってくると、体中の痛みに慣れっこになってしまいますが、安静にしても痛みが強くなるときは要注意です。特に生理痛のような下腹部の痛みや経験がないような背中の痛みがあったら必ず受診しましょう。子宮収縮が起こっていて、陣痛の痛みの可能性があるかもしれません。

2、お腹の張りが治まらない

多くの妊婦さんが経験する症状で、週数が進むにつれ自然な張りの回数が増えるものですが、切迫早産が進んでいる場合は明らかに違う張りがあるようです。
お腹の張りを感じたら、すぐに横になりましょう。横になっていて治まるようなら、問題ありませんが、安静にしていても規則的にお腹が張り続けたり、10分間隔より短くなると要注意です。
また、月経痛のような痛みを伴ったり、赤ちゃんが下におりてくるような感覚を感じたら、すぐに病院へ行きましょう。

3、出血

妊娠中の出血は、子宮頚管に傷ができて出血したりと大きな問題ではないこともありますが、「おしるし」と呼ばれる出産前の兆候である場合もあります。
まだ出産時期ではないのにおしるしがあった場合、切迫早産と判断される可能性が高いです。おりものなどに混ざった少量の出血が見られた場合は、念のため病院を受診しましょう。

4、破水

破水したということは、体が出産の準備に入っていることなので、すぐに病院を受診します。

すぐに入院して安静に過ごし、できる限り妊娠期間を延長するように努めます。1日でも長く子宮にいるほど赤ちゃんの体やさまざまな機能が成長できるからです。腟内洗浄をしたり抗生剤や子宮収縮を抑える薬が投与されたりします。ただし、破水した場合、細菌感染の危険が高くなるので、赤ちゃんの状態次第では早産とした方が安全と診断される場合もあります。

ママに原因がある場合

絨毛羊膜炎(感染症)

切迫早産の原因で一番多いのが、「絨毛羊膜炎」と呼ばれる感染症で、赤ちゃんを包んでいる膜の内、絨毛膜と羊膜が菌に感染する病気です。
子宮は肛門や尿道に近いため、たくさんの菌がいるのですが、子宮頸管の免疫作用によって、子宮内まで侵入されない仕組みとなっています。ですが、妊娠中は免疫作用が低くなりがちで、菌が子宮内に侵入してしまい菌に感染してしまい、絨毛膜羊膜炎という感染症になってしまうことがあります。この感染により子宮収縮が誘発されて、陣痛となったり、羊膜が脆くなる事で羊膜が破れてしまい破水することがあります。
最近になって、虫歯や歯周病のばい菌が、血液を通って、子宮に感染してしまう危険性がある事が明らかとなってきたようです。

子宮頚管無力症

子宮頸管とは、出産時に産道となる赤ちゃんの通り道です。妊娠中はしっかりと閉じていて赤ちゃんを支えていますが、この子宮頸管が子宮収縮を伴うことなく開いてしまい、早産や流産を引き起こしてしまう場合があります。これを子宮頸管無力症と言います。子宮の収縮が無いまま子宮口が開いてきてしまうため、陣痛などの自覚がなく、ママが全く気がつかない場合が多いのです。

また、体質によることが多いため、2人目以降の出産でも繰り返してしまうこともあるようです。ですが、しっかりと定期健診を受けることで、元気な赤ちゃんを出産できるように医師がサポートをしてくれます。不安な場合は相談をしましょう。

妊娠高血圧症候群

以前は『妊娠中毒症』と言われていた症状です。
妊娠後期になるとお腹の赤ちゃんにたくさんの血を送るため、血流量が約1.5倍になりますが、妊娠高血圧症候群の場合は血管が拡張せずに高血圧になり、母子ともに危険な状態に陥ることがあります。

赤ちゃんは、低出生体重児になったり、悪化すると常位胎盤早期剥離を起こして早産を引き起こす場合があります。また、胎児機能不全を引き起こしたり、母体のけいれんや高血圧脳症を引き起こす危険があり、母子ともに生命をおびやかすので、帝王切開をして人工早産とする場合もあります。

赤ちゃんに原因がある場合

双子以上の多胎妊娠

多胎妊娠では単胎妊娠の約9倍もの確率で早産が発生すると言われています。これは、本来胎児ひとりが入る子宮に2人以上が入っているため、子宮内の圧力が高くなりやすいためとされています。
多胎妊娠の場合に切迫早産の症状が出た場合、かなり早期から入院して体調管理を行うことも多いようです。

羊水過多

羊水過多とは、羊水が過剰に作られたり、羊水の吸収を低下させてしまう状態で妊娠時期を問わず羊水量が800mlを超える場合のことです。
急にお腹が大きくなる急性型と25週くらいからゆるやかに増えて行く慢性型の2種類があります。どちらも早期に破水を引き起こす原因となります。
羊水の量は定期健診のときに超音波検査(エコー)でチェックできますが、急性の場合は、急激に腹部が大きくなる、腹痛、腰背部痛、吐き気などの異常を感じますので、おかしいと思ったらすぐ病院へ行きましょう。

羊水過少

羊水過多よりも珍しいケースですが羊水が少なくなることがあり、一般的に羊水量が100ml以下になった場合を「羊水過少症」といいます。
前期破水に気づかず慢性的に羊水が子宮外に流れ出ていたり、先天性異常や胎盤機能が低下しているなど、起こる理由は様々ですが、このまま羊水が少なくなると、赤ちゃんは子宮壁・へその緒によって圧迫されると同時に、外部からの衝撃にも弱くなるため、奇形や仮死のリスクが上がってしまいます。診断された場合は、通常入院して経過観察となります。

胎児機能不全

胎児機能不全とは赤ちゃんの循環機能や呼吸にトラブルが生じて赤ちゃんへ酸素が届きにくく、低酸素状態が続くことで赤ちゃんが弱ってしまう事です。
赤ちゃんの脈拍をモニタリングしたときに、急にガクッと脈拍数が落ちる状態が続いているときなどに、胎児機能不全と診断されるようです。
この場合、そのままお腹の中にいると健康状態を維持できず、赤ちゃんの生命にかかわるので、37週より前でも帝王切開で赤ちゃんを取り出し、新生児集中治療室(NICU)などで治療を行います。

切迫早産と診断されたときの対処法

自分で兆候に気がつき病院に行く場合だけでなく、定期健診のときに子宮口の開きやおなかの張りから「切迫早産」と診断されることもあります。「切迫早産」と診断されたら、どのように過ごしたらいいのでしょうか。

安静にすること!が一番大事。医師の指示どおりに過ごそう

このままだと子宮口がどんどん開いてくる、赤ちゃんが下に降りてきているなど…。症状によっては、即入院と診断されることもある切迫早産。仕事がある、上の子がいるからなど、入院を避けたい方も多いでしょうが、赤ちゃんの生命に関わりますから、家族にサポートしてもらい医師の指示に従いましょう。

また、入院するほどでもない症状のときは、自宅安静で様子を見る、と診断されることもあります。
「自宅安静」といわれた場合は、「絶対安静」と「ほどほどの安静」があります。
「絶対安静」の場合は、トイレや食事以外は横になって過ごさなければいけません。
そこまでさし迫った状況でなかったり、絶対安静をするうちに症状がよくなって体調が安定してきた場合の「ほどほどの安静」でも、簡単な家事以外はなるべく休むようにして過ごしましょう。

切迫早産と診断されたら、どの程度安静にしていなければならないかをきちんと確認し、上の子供がいるなど、自宅で安静にしているのが難しい場合は、あえて入院を選ぶ、育児の負担が軽くなるように預け先を考えるなど、の対策が必要です。

切迫早産の治療法は?入院は?いつ退院できる?

赤ちゃんが産まれないように治療しながら、37週になるのを待ちます

切迫早産の治療では、子宮口が開かないようにするために、子宮収縮を抑える目的でウテメリン(子宮収縮抑制剤)を使います。また、原因となる細菌による腟内感染を除去するために抗生剤を使用することもあります。
子宮収縮の程度が軽く、子宮口があまり開いていない場合は外来通院となり、ウテメリンの錠剤を処方されます。必ず処方されたとおりのタイミング忘れずに飲みましょう。

子宮口が大きくひらいてしまっていたり、子宮頚管が短くなっているいわゆる「赤ちゃんがおりてきている」状態と診断されれば、即入院で、ウテメリンの点滴を受けながら、病院で経過観察となります。
病院にもよりますが、入院した場合は、頻繁に先生の診察や内診があります。これは、子宮口の大きさや子宮頸管の長さを計るなど、早産の可能性が高まっていないかをチェックするためのものです。
そのため、何かほかの異常があっても、すぐに気づいてもらうことができます。37週以降に出産してから退院となるケースもありますが、心配な症状が治まってすぐ退院というケースもあります。

お腹の張りだけ、などの軽度の場合は、ウテメリンの錠剤を処方され、自宅で安静にして様子を見ます。
ウテメリンは決められた間隔で服用しないと、お腹を張りを抑えることができないので、必ず指定されたとおりに忘れずに服用することが大事です。
また、急な痛みや出血など何か心配な症状があったら、定期健診を待たずに必ず病院へ連絡し、受診することが大事です。

破水した場合は手術の場合も

破水した場合は、妊娠32週より前であれば、赤ちゃんが自分で呼吸できる状態になるまで抗菌剤を投与して感染を抑えます。妊娠34週以降であれば、赤ちゃんは自分で呼吸できる可能性が高いので、赤ちゃんに細菌が感染する前に出産し、生まれた後に治療室での治療を行います。
また、子宮頸管無力症の場合で、どんどん子宮口が開いていくようであれば子宮頸管(子宮の出口)をしばる手術をすることがあります。これを子宮頸管縫縮術といいます。

緊急帝王切開になる場合も

胎児機能不全と診断されて赤ちゃんの健康状態に不安がある場合や、感染症などの心配がある場合は、37週になるのを待たずに帝王切開となる場合があります。

切迫早産による入院や手術の場合医療保険は?

通常の出産は健康保険は適用にならず、基本的には全額自費となります。また、医療保険は病気の入院などではないため適用範囲外となり、支給されません。

ですが、切迫早産などは「異常妊娠」の扱いになり、入院をした場合、健康保険が効き3割負担となります。契約内容によりますが、普通は医療保険の対象になる場合もあるようです。
さらに緊急帝王切開による人工早産となったり、子宮頚管無力症の手術をした場合は、医療保険の手術給付金が受けられる場合が多いはずですので、契約している医療保険を確認してみましょう。

切迫早産と診断されてから、妊娠37週を迎えるまで入院するケースも考えられ、入院日数が長くなる場合には、健康保険が効いて3割負担でもそれなりに費用がかかってしまいます。その場合、医療保険の申請をした方がいいですね。

ウテメリンの効果と副作用

ウテメリンの効果と使用方法

切迫早産の治療で使用される薬、ウテメリン。子宮の収縮を抑えて、未発達の赤ちゃんが出産されないようにします。ウテメリンには、口から飲む錠剤と点滴の2種類があり、入院が必要な緊急事態には即効性の高い点滴を打ち続ける治療が行われます。
ウテメリンの効果で子宮口が閉じ、赤ちゃんの下降が止まれば早産の危険性は低くなったと判断され点滴から錠剤に切り替わります。また、様子と出産時期を考慮して、少しずつ使用量を減らしていきます。

ウテメリンの副作用

ウテメリン点滴は副作用が少ないといわれていますが、軽いものでは動悸や頭痛、吐き気、発熱など風邪と似たような症状が現れる場合があります。重い副作用としては、肺浮腫や高血糖などが見られる場合もありますが、極めてまれなケースと言われています。
また、ウテメリンの錠剤服用については、手の震えや動悸がするという副作用を感じる人が多いようです。
副作用が出るのは薬が効いている、体が反応している証拠ですが、副作用がひどい場合には医師に症状を伝え、相談してみましょう。
症状を見ながら、ウテメリンの投薬回数の調整や副作用を抑える薬を使用するなどの対応してくれます。

安静とは?どこまで動いて大丈夫?

入院中は絶対安静

入院中は「絶対安静」になるので、行動はかなり制限されます。基本的には医師の指示に従って行動しましょう。食事やトイレ以外は常に横になっていないといけないという場合が多いです。
気になることがあれば、医師や看護師に相談して、無理のないように過ごしてください。

自宅で安静の場合は?

お腹の張りが落ち着いてきて退院して経過観察の場合や症状が軽い場合に自宅安静を指示されます。
この場合は、「絶対安静」と「ほどほどの安静」があります。
「絶対安静」の場合は、トイレや食事以外は横になって過ごさなければいけません。
「ほどほどの安静」でも、簡単な家事以外はなるべく休むようにして過ごしましょう。身の回りのことをしながら「安静」にする必要があります。

自宅安静の場合、家事は育児はどうする?

料理や洗濯、掃除などの家事は立って作業するのでお腹に負担がかかり、張りの原因となります。
できるだけ家族に協力してもらったり、横になって休みながら行いましょう。買い物はネットスーパーを利用して、重い荷物を持たないようにしましょう。
また、パパは仕事で忙しく留守がち、近くにサポートしてもらえる両親がいないなど、近くに頼れる人がいない場合は、家事代行サービスを利用する方法もありますね。マタニティプランがある代行会社もあるようです。確認してみましょう。

ダスキン家事代行サービス

育児も体に負担がかかるようなら保育園の利用を考えてみてはいかがでしょうか?自治体によって、「緊急一時保育」という制度があって、保育園の利用が可能なので、お住まいの地域で問い合わせてみてください。

自宅安静中の食事や入浴は?

食事については、子宮に負担をかけるカフェインは控えた方がいいでしょう。もちろんタバコは厳禁です。また、体を冷やしたり血行を悪くしたりする食べ物も避けた方がいいでしょう。下痢は子宮収縮を招くので、辛いものや生ものなども避けたほうが無難です。
また、お風呂も思った以上に体力を使い、体に負担をかけるので、入浴はせずシャワー程度にとどめた方がいいです。できれば2日に1回程度にしてシャワーを浴びない日はタオルで体を拭きましょう。

仕事は診断書を出せば産休に

ほとんどの場合、医師の診断書を職場に提出すれば、産休に入らせてもらえます。日常生活に「安静」という制限がかかっているわけですから、体に負担をかけてしまう仕事は一時的であってもお休みさせていただきましょう。
どうしても休めないという場合、半日だけの軽い業務にするなど、体に負担をかけないように仕事を軽くしてもらえるように、相談してみましょう。切迫早産と診断された場合、お医者さんからは仕事は休むように勧められる場合が多いです。自身の体だけでなく、赤ちゃんのためにも無理は禁物です。

いつまで安静が必要なの?

お腹の張りが治まっても、無理は禁物です。37週に入るまで、検診などで推定される胎児の体重が2500gを超えるまでは引き続き陣痛がこないように、心がけましょう。
医師から「普段どおりの生活をして大丈夫」と言われても、体力が落ちている状態ですから、すぐに今までの生活に戻すのではなく、「徐々に」戻していくことを心がけて、少しずつ家事などをしていくようにしましょう。「椅子に座って野菜を切る」など負担が少ない動きから始めます。

仕事への復帰は、一度切迫早産と診断されたら、出産までは休むようにした方がいいと思います。また、お腹が張って、再度切迫早産と診断されることも多いので、出産が終わるまでは油断は禁物です。

予防法について〜どんなことに気をつければいい?〜

アクティブなプレママさんは動きすぎに注意!

産休前より時間ができて、あれこれやりたくなってしまうプレママさんも多いのではないでしょうか?
でも、アクティブに動き回っていると、知らないうちに体に負担がかかっていることがあります。原則的に運動は安産にいいのですが、お腹が張り出したら要注意。
体重管理のためのウォーキングやヨガなどの運動や、お友達とのお茶やレジャーなどは、体調と相談しながら楽しみましょう。お腹が張ってきたり、ちょっとでも痛みを感じたら、すぐ安静が大事です。

ストレスや疲労をためない

働くプレママさんや、第2子以降のプレママがなりやすいといわれる切迫早産。どうしても忙しくなってしまいますが、ストレスや疲労がお腹が張る原因となります。とにかく無理をしないことが大切です。睡眠もたっぷりとってゆったりと過ごしましょう。

お腹に力を入れないことを心がける

重いものを持ち上げる・高いところにあるものを取るなどお腹に力を入れる行動もお腹の張りの原因になります。できるだけ、パパに頼んで、無理しないように心がけましょう。
また、上のお子さんがいるママは、どうしても抱っこをせがまれますが、無理は禁物です。座ったまま膝の上に乗せる、など、お腹に負担がかからないようなスキンシップをしてあげてください。

長時間の立ち仕事や運転に注意

長時間、立ちっぱなしの作業をするとお腹に力が入ってしまい、子宮収縮の原因になります。また、長時間の運転もお腹が圧迫されてしまいますので、避けたほうがいいでしょう。お腹の張りや疲れを感じたら、無理せず適度に休憩をとりましょう。

体を冷やさない

体が冷えて、すぐに早産や切迫早産になることはありませんが、クーラーが効いた部屋にずっといたり、寒い時期に台所で立ちっぱなしだったりするとおなかが張りやすくなります。クーラーの効いた部屋や台所やトイレ、フローリングの床などでは、足元を暖めることを忘れずに行いましょう。

感染症を予防することがいちばん重要です

早産となるいちばんの原因となる感染症 絨毛膜羊膜炎にならないように予防することがとても大事です。細菌感染すると最初に膣炎や子宮頸管炎になり、それが拡大して絨毛膜羊膜炎になりますが、主な原因は膣内の自浄作用の低下とされています。
どんな人でも膣内に常駐菌がいますが、通常ならその菌が悪さをしないように体内で防衛機能が働いています。ただ、膣内の自浄作用が低下してしまうと、細菌感染から膣炎や子宮頸管炎が起き、絨毛膜や羊膜まで広がってしまうのです。

膣内の自浄作用を下げないためには、規則正しい生活をおくること、睡眠をたっぷりとることが重要です。
また、精液の中には絨毛膜羊膜炎を引き起こす細菌が含まれているため、セックスの際にはかならずコンドームをする、シャワーなどをあびて清潔を保つことを心がけましょう。
この他にも、歯肉炎や虫歯から感染する場合もあり、特に歯肉炎は早産のリスクが7倍になると言われていますから、歯科に通って治療をしておくことをおすすめします。

切迫早産を乗り切るための不安な気持ちをやわらげるヒント

同じ病室のママとのおしゃべりに癒される

切迫早産で入院を経験したママさんに多く聞かれるのが、「同室のプレママさんとのおしゃべりで気が紛れた!」という意見。入院するとだいたい同じ切迫早産の方と同室になるので、情報交換や赤ちゃんのとこで話が盛り上がります。
筆者も切迫早産で入院を経験しましたが、「1人目も子宮口開いちゃって、出産までずっと病院ぐらしだったのよー」と明るく話す第2子を妊娠中の同室ママさんがいて、かなり勇気づけられました。安静にしていれば、元気な赤ちゃんに会えるんだ!と思えます。

同じ不安を乗り越えたママのブログに勇気をもらおう

自宅で安静となった場合などは、ひとりで不安を抱え、悶々としてしまうもの。そんな時は、同じく切迫早産で入院した経験をもつママのブログをのぞいてみましょう。
ほとんどの方が、不安な思いとともに、実際にどんな治療をしてどんな経過で赤ちゃんを産んだかを細かく綴ってくれてますので、とても参考になります。共感したら、コメントをおくってみてもいいですね。

産まれてくる赤ちゃんのことを考えて楽しもう

実際に切迫早産で入院や安静を経験したママに何をしてたかを聞いてみたところ、多かったのが、育児本をゆっくり読んだり、赤ちゃんの名前を考えたりしていた。という意見でした。
特に育児本は、時間がないママにとってはなかなか読む時間がなかったと思うので、この機会にじっくり読んでおくと、出産後、役にたちます。

自分の時間を楽しめるチャンス!と資格の勉強や読書をするママも

赤ちゃんとの生活が始まると、なかなか取れない自分の時間。ゆっくりしてなきゃいけない!なんて生活はある意味最後かもしれません。
筆者が入院したときには、病室にシリーズものの小説やコミックスを持ち込んでいるママも多かったです。
なかには、資格試験の勉強をしている意識の高いママもいました。
不安を紛らわすこともできますし、せっかくですから、自分がやりたいことに時間を使ってみてもいいかもしれませんね。

きちんと検診を受け無理をせずに、のんびり過ごそう

過剰に心配するのはかえってストレスになるので避けたほうがいいですが、きちんと兆候に気がつき自己管理することで、切迫早産を避けることができるようです。
また、気をつけていても「子宮口が開きやすい」「赤ちゃんが下に下りてきやすい」などの体質によるところもあり、「切迫早産」と診断されることがありますから、診断されても落ち込まずに、安静を心がけてお医者さんの指示に従いましょう。

もし、診断されたら、とにかく無理をしないことです。37週になれば、もう早産ではないですから、それまで赤ちゃんをゆっくりお腹の中で育てましょう。

コメント