胸骨の辺りが痛い!胸部痛をもたらす原因は?胸骨の真ん中の痛みは内臓からくる痛みかも!?

治療
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胸骨は胸部全面の中心にある骨です。胸骨の周囲の痛みには、胸骨自体が原因となっているもののほかに、肋間神経痛や内臓疾患からもたらされるものもあります。胸骨の後ろ側には心臓や気管、肺など重要な臓器や器官が存在するため、痛みの鑑別は重要となります。胸部の痛みを生じる原因となる疾患について、詳しく解説します。

胸骨の痛みの原因は?

胸骨・肋骨とは

鎖骨の間から肋骨の間にかけて、身体の前面、中心にある骨が胸骨です。胸骨からは12対の助軟骨が出ていて、その先は肋骨が伸びています。上から10番目までの肋骨は胸骨から背中側の胸椎までを結び、胸腔を形成していますが、11、12番目の肋骨は胸骨にはくっついていません。肋骨は胸腔内にある心臓や肺だけでなく、腹腔内の肝臓や脾臓、腎臓の一部を囲むように存在します。

 

胸骨(周囲)の痛みの原因

骨そのものに神経はありませんが、骨の周囲にある神経が何らかの理由によって障害されることにより痛みを生じます。手や足の骨折は動かしたりすると骨折した部位に外力が加わるため激しい痛みを伴いますが、胸骨は肋骨に支えられておりあまり動くことがないので、痛みはそれほど強くないことが多いとされています。腫れも目立たないことが多いため、骨折していることに気がつかないことすらあります。

胸骨からは肋骨が伸びていますが、肋骨は身体の骨の中でも骨折しやすい骨です。肋骨の走行に沿って肋間神経が通っていますが、この神経が何らかの原因で障害されると胸部痛を生じます。これを肋間神経痛といいます。胸骨周囲の痛みの原因には、この肋間神経痛や肋骨の内側にある内臓疾患などが挙げられます。

肋間神経痛とは?

肋間神経痛とは

肋間神経痛には、「原発性肋間神経痛」と「続発性肋間神経痛」があります。原発性肋間神経痛は原因が明らかではないものをいい、続発性肋間神経痛は病気や外傷などの原因によって神経が障害されたものをいいます。

肋間神経痛の症状

肋間神経は肋骨に沿って走る末梢神経です。そのため肋間神経痛の痛みは肋骨に沿って生じ、多くは片側のみが痛みます。深呼吸や身体をひねったりすると痛みが生じ、咳やくしゃみの際に増強します。痛みの持続時間は数秒から数分です。

原発性肋間神経痛の誘因

これといった原因は不明です。ストレスや冷え、長時間に及ぶ同一体位が原因となったり、不自然な姿勢をとったときや、運動不足、疲労なども誘因となります。

続発性肋間神経痛の原因

肋骨骨折などの外傷、椎間板ヘルニア、帯状疱疹、腫瘍などが原因となります。これらが原因となっている続発性の肋間神経痛の場合には、原因を治療しない限り痛みは緩和しません。

原発性肋間神経痛について

原発性肋間神経痛とストレス

原発性肋間神経痛は明確な原因は不明のものをいいますが、ストレスが原因になっているケースも多いとされています。精神的な苦痛や緊張が肋間神経痛を引き起こす誘因となるのか、そのメカニズムについてはある程度判明しているようです。

精神的、身体的に緊張状態となると、無意識のうちに呼吸が浅くなるとされています。浅い呼吸で生活を続けていると、肩で呼吸する状態となってきます。肩で呼吸し続けると、背中と肩の筋肉と神経に余計な負担をかけてしまい、それらの筋肉は常に収縮している状態となってしまいます。この状態が長く続くと次第に背中や肩に痛みが生じるようになり、肋間神経痛をも引き起こすとされています。

また肋間神経痛が左胸部に出現した場合、もしかすると心臓が悪いのではないかと不安を抱き、その不安感がストレスを増長させてしまうことがあります。心臓の病気かもしれないと深刻に考えることが、肋間神経痛の症状を悪化させてしまうのです。このように原発性肋間神経痛は、心因的要因にも深くかかわっています。

原発性肋間神経痛の治療

肋間神経痛を引き起こしている原因によって、治療法は異なります。肋間神経痛の治療にあたっては、その痛みがどのような原因で引き起こされているのかを見極めることが重要となります。

長時間の同一姿勢によって筋肉に凝りが生じ、肋間神経痛を引き起こしているのではないかとされるケースでは、整骨院などの治療院でマッサージを受けたり、ツボを押すなどの施術を受けると症状が和らぐことがあります。姿勢の悪さから痛みが生じている場合は、姿勢を正す訓練をする必要があります。

心因性の肋間神経痛が考えられる場合は、抗不安薬や精神安定剤などの薬剤が使用されることもあります。

痛みの対症療法としては、消炎鎮痛薬や湿布が処方されます。強い肋間神経痛が長引く場合、局所麻酔薬による神経ブロック注射や、ステロイド注射などが行なわれることもあります。

薬の処方や注射などは、整形外科、外科、精神科などの医療機関でのみ行われます。マッサージやツボ押しなどの施術は、整骨院などの治療院で可能です。

原発性肋間神経痛の予防

・ストレスを溜めこまないよう、リラックスした生活を心がけましょう
・適度に身体を動かし、長時間の同一体位は避けましょう
・姿勢を正し、猫背にならないよう気をつけましょう
・喫煙、飲酒は神経に負担を与えます。喫煙と飲酒は控えましょう
・冷えからくる肋間神経痛もあります。身体は冷やさないようにしましょう
・骨粗しょう症は神経痛のリスクを高めます。カルシウムは積極的に摂取しましょう

続発性肋間神経痛の原因疾患

胸椎椎間板ヘルニア

■症状
下肢の痺れや脱力感を生じることがあります。背中の痛み、肋間神経痛などが伴うこともあります。進行すると、下肢の筋力低下や排尿困難などの症状が現れます。

■病態
椎間板の内部にある髄核が脱出することで神経が入っている管を圧迫し、上記のような脊髄圧迫症状が現れます。胸椎椎間板ヘルニアの場合髄核は中央に脱出するすることが多く、腰椎椎間板ヘルニアのように側方に脱出することは多くないとされています。側方に脱出した場合は神経根を圧迫し、肋間神経痛の症状が出現します。頚椎、腰椎の椎間板ヘルニアと比較すると、胸椎椎間板ヘルニアの発生頻度は非常に稀とされています。

胸椎の圧迫骨折

■症状
下肢の痺れや痛み、麻痺などの症状が現れることがあります。神経の障害は比較的少ないとされていますが、肋間神経痛や大腿神経痛、坐骨神経痛などを生じることもあります。殆ど症状がない場合もあります。

■病態
椎骨の椎体と呼ばれる部分が押し潰された状態のものをいいます。圧迫骨折を起こす原因として、交通事故や転落事故などによる高エネルギー外傷によるものと、骨粗しょう症が基礎疾患にあり骨が脆くなることで生じるものがあります。骨粗しょう症によるものでは圧迫骨折をきたす部位として胸腰椎移行部(第11~12胸椎、第1~2腰椎)が最も多いとされています。高齢者の背が曲がる要因には、脊柱の前方部分に圧迫骨折を生じ、椎体の幅が狭くなることが挙げられます。

側湾症

■症状
左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、肋骨や腰部の隆起などの変形を生じます。軽度のものでは自覚する症状はありませんが、側弯が進行すると腰背部痛を生じたり、心肺機能の低下がみられることもあります。背骨が横に曲がっているために肋骨のバランスが崩れ、神経を圧迫することで肋間神経痛が生じることもあります。

■病態
背骨が左右に湾曲したものをいい、背骨自体が捻じれている場合もあります。原因が不明とされる側弯症は特発性側弯症といい、全体の6~7割を占めます。脊柱の先天的な異常によるものを先天性側弯症、神経や筋の異常によるものを症候性側弯症といいます。

帯状疱疹

■症状
疼痛を伴う赤い発疹が肋間神経領域や三叉神経領域に帯状に出現し、3日程度で水泡に変化します。水泡は1週間から10日程度増え続け、やがて破れてかさぶたとなります。通常は1カ月ほどで症状は軽快しますが、高齢者ほど痛みが残りやすく、60歳以上では約半数が3カ月以上に及んで神経痛が持続し、中には一生痛みが残るケースもあります。小児の場合は、疼痛は伴わないことが多いとされています。

■病態
ヘルペスウイルスの一種である水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の疾患です。初感染時には水痘を発症し、発熱と全身性の発疹が出ます。一度感染した場合にはウイルスが潜伏感染した状態となり、何らかのきっかけがあるとウイルスが再び活動しはじめ、神経の走行に沿って発疹が現れます。ウイルスは潜伏感染中は神経細胞の中に潜んでいるため、帯状疱疹を発症すると神経細胞の軸索に沿って水泡を形成し、神経が傷つくことで刺すような激痛を伴います。

腫瘍

腫瘍によって肋間神経痛が引き起こされることもあります。そのひとつに、神経原生腫瘍が挙げられます。神経原生腫瘍は良性であることがほとんどですが、約1割は悪性です。腫瘍の成長するスピードはゆっくりで症状が生じることはほとんどありませんが、中には症状をきたす場合もあります。神経原生腫瘍が肋間神経に生じると、肋間神経痛や背部痛を伴うことがあります。

その他にも、肋骨への癌転移、脊椎腫瘍などによって神経が圧迫され、肋間神経痛を生じることがあります。

肋軟骨炎

■症状
上半身の動きや深呼吸で痛みは増強しますが、身体を動かさなければ痛みも和らぎます。鋭い痛みを生じることが多いですが、鈍い痛みや圧迫感のみというケースもあります。

■病態
胸骨と肋骨の間に存在する助軟骨が、慢性の炎症をきたしたものです。第2肋骨から第5肋骨に生じやすく、片側に起こることが多いとされています。炎症の原因としては風邪などのウイルス感染症や外傷によって生じることがあるとされていますが、多くの場合は原因不明です。女性は男性に比べて2倍以上の発症頻度とされています。

肋軟骨離開

■症状
呼吸時や、胸を開くような動作(深呼吸、寝返り、伸びなど)で痛みは増強します。

■病態
胸骨と肋骨の間にある肋軟骨は骨よりも柔軟性があり、身体を大きく捻った際や外から衝撃を受けた際などに肋骨が折れないように働いています。しかしその働きにも限界があり、肋軟骨にかかる負荷が限界を超えた場合に肋骨と肋軟骨の境界が剥がれてしまうことがあります。これが肋軟骨離開です。ベンチプレスなどの過酷な筋力トレーニングや激しい運動などで引き起こされることがあります。

脊椎カリエス

■症状
初期は背中に痛みが生じたり、病巣部を背中側から叩くと疼痛を感じます。胸椎に病巣が生じた場合、肋間神経痛を生じることもあります。特に夜間に痛みが増強する傾向にあります。微熱がみられることもあります。病状が進行すると、脊柱の運動制限が出現し、更に進行すると椎体が破壊され脊柱の後弯変形が生じます。

■病態
結核菌が脊椎へ感染したものをいいます。胸椎から腰椎に発症しやすいとされています。肺結核、腎結核などに続発するもので、結核菌が血流にのって脊椎に運ばれて病巣を形成します。肉芽の増殖、膿瘍の形成などが病巣周囲にみられます。好発年齢は20代で、ステロイド使用者や腎臓透析を行っている場合に発病率が高いとされています。

内臓疾患のせいで胸骨の真ん中が痛くなることも

胸痛をきたす原因には胸骨や肋骨の障害以外にも、内臓疾患が原因となっていることがあります。痛みが持続する場合や痛みが広範囲でどの部位からくる痛みなのかよく分からないといった場合、胸部が締めつけられるような感覚や圧迫感がある場合などは内臓疾患も疑われますので、早めに医療機関を受診しましょう。

胸膜炎

■症状
胸痛、息切れ、胸部の圧迫感、発熱などがみられます。胸痛は深呼吸によって増強します。

■病態
肺を取り囲む胸膜が何らかの原因で炎症をきたしたものをいいます。胸膜に炎症を起こす原因には、細菌感染や腫瘍、膠原病などがあります。多くの場合、胸水が貯留します。

狭心症

■症状
胸部の圧迫感や、締め付けられるような痛みが生じます。労作時に発作が起こる「労作性狭心症」や、安静時に発作が起こる「安静時狭心症」などがあります。

■病態
心臓の冠動脈が狭窄することにより、心筋に送り込まれる血液が不足し、心筋が酸素不足に陥ることによって胸部症状が生じるものをいいます。多くの場合は動脈硬化が原因となりますが、動脈硬化がないにもかかわらず冠動脈がけいれんして生じるタイプの狭心症もあります。病状が進行し、冠動脈が閉塞をきたすと心筋梗塞を発症します。

気胸

■症状
胸痛、呼吸困難、咳嗽などが生じますが、無症状のこともあります。

■病態
肺に穴が開き、空気が漏れて胸腔に溜まっている状態をいいます。漏れた空気が肺を圧迫し、肺が小さく萎んだ状態となります。原因が不明の「特発性自然気胸」は10代の後半から30代に多く、特に痩せ型の男性に好発します。一方「続発性自然気胸」は肺気腫や肺がんといった肺の疾患に続発するものをいいます。

急性胃炎

■症状
胸骨の下方、みぞおち部分の痛みや膨満感、吐き気、嘔吐などの症状がみられます。

■病態
胃炎には「急性胃炎」と「慢性胃炎」がありますが、急性胃炎は急に胃部の腫れやただれ、出血などをきたしたものをいいます。原因はウイルスや細菌などによる感染症、ストレス、アルコールなどです。

逆流性食道炎

■症状
胸焼け、呑酸(胃液が口まで上がってくる症状)の他、胸がしめつけられるような狭心症にも似た胸痛を生じることもあります。

■病態
胃液が食道に逆流することによって引き起こされるものです。胃液は食物を消化するために強い酸性となっていて、胃は胃液から自身を守るために粘膜によって保護されています。しかしそんな胃とは違って、食道は胃液に対する抵抗力が弱いため、通常は胃の内容物が食道に逆流しないよう下部食道括約筋が働いています。逆流性食道炎は下部食道括約筋の働きが弱まるか、また胃酸が過剰に分泌されることによって食道が傷つき生じる疾患です。

その他の肺疾患

胸痛をきたす肺の疾患には、肺結核、肺気腫、肺血栓塞栓症などが挙げられます。肺の疾患では胸痛以外にも咳嗽や呼吸苦などを伴うことが多いのが特徴です。

胸骨の痛みの原因

胸骨骨折

交通事故や転落事故、転倒などで胸をぶつけたりすると胸骨が骨折することがあります。胸骨はあまり動かない骨なので、骨折しても痛みは比較的少なく、骨折部位を指で圧迫すると痛みが生じる程度が一般的です。腫れもひどくないことが多いため、骨折していることに気がつかないケースも少なくありません。

圧痛があり、レントゲンやエコーで骨折が確認できれば確定診断です。胸骨を骨折しても基本的には自然に骨癒合を待つしかない場合がほとんどで、通常1~2カ月で疼痛も治まります。その間はなるべく痛みが生じないよう、安静に過ごすことが望ましいです。

胸骨の後方には気管支や食道、心臓などが存在します。損傷が激しい場合はそれらの臓器や器官に損傷がないか精査する必要があります。胸骨の周囲には大切な臓器や器官が多くありますので、ぶつけて痛みがあるという場合には放置したりせず医療機関を受診しましょう。

胸骨から音が鳴る場合

パソコンやゲームなどで暫く同一体位でいた後に動いた際、胸骨や肋骨の周囲からポキポキといった音がなって痛みが生じたといった経験はありませんか?胸部から音が鳴るという場合は、姿勢が悪く猫背になっている可能性があります。

胸骨に限らず全身の至る場所の関節が鳴るその正体は、関節の中に溜まった気泡が動いたために生じる音です。通常、関節の中の気泡は周囲の血管に吸収されて大きくはならないのですが、血行が悪くなると気泡が吸収されず、大きくなってしまいます。その気泡が体位を変えたときに移動し、パキッ、ポキッといった音を立てるのです。

つまり骨や関節からそのような音がするといった場合は、その部位の血行が悪くなっている可能性があるということです。猫背により胸部が圧迫された状態を長時間続けたために、胸骨や肋骨周囲の血行が悪くなり、いざ胸を開いた際にそのような異音がしていると考えられます。このような症状があるといった方は、今一度ご自身の姿勢を見直してみましょう。

姿勢を正すよう心がけても胸骨、肋骨のずれた感覚や違和感、痛みなどが強い場合には整形外科を受診し、骨に異常がみられないようであれば整体や治療院などに通って矯正してもらうとよいでしょう。

ただし背を丸める姿勢を長年続けたことによって背骨の骨格が猫背になってしまっている場合は、背を伸ばしたつもりでも腰の反りが強くなっているだけの状態となってしまうことがあります。このような場合は背中が伸びずに下腹を突き出すような姿勢になってしまい、腰に大きな負担がかかることによって腰痛を生じる可能性もあります。ご自身で無理に猫背を矯正しようとはせず、専門の方に相談するようにしましょう。

肋骨のひび・骨折

原因

肋骨骨折は胸部外傷の中で最も頻度が高いものとされています。交通事故や転落事故などでは勿論のこと、タンスや机にぶつけたといった程度の衝撃でも肋骨は折れることがあります。ゴルフのスイングのような体をひねる動作や、咳やくしゃみの際に折れてしまうこともあります。

症状

骨折部位の痛みは、身体をひねったり伸ばしたりした際や咳、くしゃみ、深呼吸などによって増強します。また、骨折部位を指で押すと圧痛を生じ、軋轢音(骨が軋む音)がすることもあります。

検査

胸部の触診と、胸部レントゲン検査が行われます。しかしレントゲンは肺の影と重なったり、肋骨同士が重なり合って写ってしまうことがあるため、骨折が判明しにくいケースもあります。また、胸骨と肋骨を結ぶ助軟骨の骨折や損傷はレントゲンには写りません。

治療

交通事故などによって大きな衝撃が加わったものでは複数本の肋骨が骨折している可能性が高く、胸郭内にある心臓や肺などの臓器や血管にも損傷が及んでいることがあります。このような場合は胸部外科での手術が必要となります。

それら臓器の損傷がない場合には整形外科での診療となります。疼痛が軽度な場合は、消炎鎮痛剤の湿布と内服で経過を観察します。疼痛が強い場合には、バストバンドやトラコバンドと呼ばれる固定帯を装着し、胸郭を固定します。これらの治療で、軽快することがほとんどです。非常に稀ではありますが、必要であれば手術が行われることもあります。骨折の程度にもよりますが、数週間で軽快します。

応急処置として、患部に厚手のタオルをあてがって軽く圧迫することで疼痛が和らぎます。肋骨骨折をきたした際には、くれぐれも指で押して骨折部を探ったりしないようにしましょう。骨がずれてしまったり、周辺の肋骨にもひびが入ったりする可能性があります。

肋骨骨折は胸腔内損傷をきたしている可能性もありますので、痛みがある場合には早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

骨折の予防

肋骨は全身の骨の中でも比較的折れやすい骨です。咳やくしゃみ程度の衝撃でも折れることがあります。骨粗しょう症があると、更にそのリスクは高まります。胸骨の骨折は痛みが少ないため気づかないこともありますが、骨粗しょう症の方は大きな外傷がなくとも折れていることがあります。骨粗しょう症とならないよう、以下のような点を日頃から心がけ、丈夫な骨をつくりましょう。

・カルシウムを積極的に摂取する
・毎日適度に運動する
・日光浴をし、ビタミンDを補充する

痛みや症状の特徴

■胸骨骨折

胸骨のある部位を押すと圧痛がある
痛みの部位は同じである
内出血や腫れがある

■肋間神経痛・肋骨骨折

痛む部位が毎回同じである
肋骨の走行に沿って痛みがある
痛みは突然起こり、持続時間は数秒~数分と短い
身体をねじると痛い
大きく呼吸すると痛い、違和感がある
咳やくしゃみで痛む
痛みの生じる部位を指で押すと痛む
夜間から朝にかけて特に痛む

■肋骨骨折

骨の決まった部分を押すと痛い
骨が軋むような感覚がある
内出血がある
疼痛部位が腫れている

■内臓疾患

じっとしていても痛い
常に痛みがある
胸部の圧迫感、咳嗽など原因疾患の症状がある

胸部に痛みがあるときの診療科

骨や神経が痛む場合、受診する診療科は整形外科です。内臓の疾患が疑わしい場合は内科を受診しましょう。

痛みがあるときは早めに受診を

胸骨周囲の胸部に痛みを生じる原因はさまざまです。原発性肋間神経痛では姿勢の悪さやストレスなどが原因となっていることがあり、それらを改善すれば症状が軽快するかもしれません。しかし肋間神経痛が何らかの疾患によって引き起こされている続発性肋間神経痛だった場合は、原因疾患が治癒しない限り症状はよくなりません。

また、胸部に生じる痛みは内臓疾患からくるものである可能性もあります。胸骨の辺り、胸の中心部が激しく痛むという場合は胸骨ではなくその後ろにある心臓に疾患があるのかもしれません。痛みが強い場合や続く場合、痛みの範囲が広い場合などは早めに医療機関を受診するようにしましょう。

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