”水の飲み過ぎ”は危険ってどういうこと!?絶対に知っとくべき水の危険性に迫る!

病気
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水を飲むことは体にとって必要不可欠なことです。私たちの体の大半は水でできています。しかし実は水の飲み過ぎは危険で、最悪死に至ることもあるのです。いったい水はどれくらい飲むのが適正なのでしょうか?

水って体にいいんじゃないの?

「え?水の飲み過ぎは危険って!?水を飲むのは体にいいんじゃないの…?」この記事のタイトルをみてこのように思われた方は多いのではないのでしょうか。
確かに水をたくさん飲むことは美容やダイエットにいいと、よく耳にします。
なぜ水をたくさん飲むのが美容やダイエットにいいのかというと、水をたくさん飲むことでデトックス効果が期待できるとされているからです。水をたくさん飲むことにより排便・排尿の量が増えるため、この尿や便とともに体内の老廃物が体の外に排泄されます。それで美容やダイエットにいいというわけです。

「え!?水を飲み過ぎると危険なの?じゃああんまり飲まないようにしたほうがいいのかな?」…などというようにこの記事のタイトルを見て誤解しないでいただきたいのですが、基本的に水を飲むことは体に必要不可欠なことです。わたしたちの体の大半は水でできています。
普通に暮らしている人は、どちらかというと一日に必要な水を飲んでおらず、むしろ知らず知らずのうちに脱水状態になってしまっていることがあります。脱水症は怖いです。(脱水症の怖さについては後述します)水を飲むことは大事です。しかし、飲みすぎは体に良くありません。水を飲む量には適正な量というものがあるのです。

脱水症は怖いです

この記事のテーマである水の飲み過ぎによる危険性については後で取り上げますが、まずここでは脱水症は怖いということをお伝えしたいと思います。
脱水症は、体の水分が不足した状態をいいます。脱水症は汗を大量にかいたときや、下痢・嘔吐を繰り返すときなどに起こりやすいです。
最初は喉が渇いたり尿量が少なくなります。脱水症がすすむと倦怠感、頭痛、嘔吐、めまいなどを起こしたりします。血圧や臓器の血流が低下するということも起こってきたりします。最終的に体重の減少が10%以上となると最悪死に至ることがあります。
このように脱水症は最悪死に至ることもあるため、脱水症を起こさないように体が必要とする水を飲むということはとても大事なことなのです。

水だけを飲めばいいわけではありません

脱水症を予防するには水をたくさん飲めばいいというわけではありません。水分だけではなく、一緒に電解質も摂取することが大事なのです。ここでいう電解質とは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クロールなどのことです。電解質は体の中では体液の中に溶け込んでおり、イオンという形で存在しています。これらはある一定の濃度が保たれた状態で、さまざまな生命活動に必要な働きをしています。
たとえば、「ナトリウムイオン」は体の水分量や浸透圧の調節、神経の伝達や筋肉の収縮などに深くかかわっていますし、「カリウムイオン」は筋肉や心臓の収縮、神経の伝達にかかわっています。「マグネシウムイオン」は筋肉の収縮や酵素の活性化、骨や歯をつくるのにかかわっていますし、「カルシウムイオン」は神経の伝達、筋肉の収縮、骨や歯をつくるのにかかわっています。「クロールイオン」は体の水分量や浸透圧の調節、胃酸の分泌などにかかわっています。

汗などをかくと水分とともに電解質も失われていきます。特に問題となってくるのがナトリウムです。体内のナトリウム濃度が低くなった状態を低ナトリウム血症といいます。

どうして水の飲み過ぎは危険なの?

ここまでの説明で水は体に必要不可欠なものであり、体の水分が不足して起こる脱水症は最悪死に至ることもある怖いものである、ということは分かっていただけたかと思います。
それではどうして水の飲み過ぎは危険なのでしょうか。

それは、水の飲み過ぎにより体液が薄まり、低ナトリウム血症を引き起こすからです。
水をのんだら、通常は余分な水分は腎臓で濾過されて尿となります。しかし腎臓が尿を作る能力には限界があります。早くても1分間あたり16ミリリットル程度とされています。1時間あたりに換算すると60分×16=960ミリリットルとなり、1リットルにも満たない量です。
この尿を作る速度を上回るペースでたくさん水を飲み過ぎると、余分な水分を尿として出すのが間に合わなくなり、水分が過剰となってしまって体の細胞が膨張してしまい、低ナトリウム血症を引き起こしてしまうのです。この状態を「水中毒(みずちゅうどく)」といいます。

水中毒(みずちゅうどく)とは?

水分を摂り過ぎてしまうことによって体液が薄まり、低ナトリウム血症となり、引き起こされる中毒の一種です。
最初に軽い疲労感を感じることが多いようです。その後、頭痛や嘔吐、全身の倦怠感などが見られます。さらに進むとけいれんや昏睡状態、脳がむくむ脳浮腫や、肺に水がたまる肺水腫などが引き起こされて、最終的には神経の伝達が阻害されて最悪の場合、呼吸困難などで死亡してしまうことがあります。

人はどれくらい水を飲むと死んでしまうの?

人はどれくらい水を飲むと死に至るのでしょうか。水の飲みすぎで死んでしまうなんて想像するだけでも怖いですが、気になりますよね。

ニュースでも報道された有名な事件として、2007年、アメリカのラジオ局主催で行われた「水飲みコンテスト」で28歳の女性が水を約7リットル飲んで、数時間後に水中毒で死亡してしまったというケースがあります。この方は大会中から頭痛やめまいを訴えていたとのことです。
また、このように紹介しているサイトがありました。

身近な食品の致死量 「水 6リットル」、「塩 大さじ16杯」など – ライブドアニュース

アメリカの情報サイトが身近な食品の致死量を紹介した。塩は大さじ16杯、水は6リットル、コーヒーは120杯。お酒は13ショット、チョコレートは85枚となっている

アメリカの情報サイトである「BUSINESS INSIDER」の記事がソースとなっているようです。

上記サイトによると、水6リットルが致死量であると記載されています。しかし、腎臓の機能は個人差があるため、一概にはいえません。大人の男性では10~20リットル、女性では6~8リットル程度の摂取量で死亡例があるという報告もあるとのことです。体が大きい方が体液も多いため、水の飲み過ぎによる影響は少ないと考えられます。逆に言うと体の小さい子どもではさらに少ない量で命の危険があると思われます。赤ちゃんにミルクを飲ませる際に薄めすぎたり、白湯をたくさん与えすぎたりすると水中毒になる危険性があるので、気を付けましょう。

どんな人が危険なの?水中毒におちいる可能性の高い人はこんな人!

喉が渇いて水を飲み過ぎてしまい、水中毒を引き起こしてしまう原因はいろいろとあります。水中毒におちいる可能性の高い人とはどんな人なのでしょうか?どんな人が特に注意が必要なのでしょうか。

運動をよくする人

運動をすると汗をたくさんかくので、熱中症を予防しようと水をたくさん飲みます。長距離マラソンなどでは多いと一時間に1リットルほども汗をかくことがあるそうです。しかし、これが危険なのです。マラソン中に汗をたくさんかき、水分をたくさん飲んだことにより体内のナトリウム濃度が薄まってしまい、低ナトリウム血症をおこして救急車で運ばれたというケースはよく耳にします。
水だけでなく電解質も一緒に摂ることでこのような事態になるリスクを軽減することが出来ます。水を飲むのではなく、なるべくスポーツドリンク、できれば体液とほぼ同じ組成でできた経口補水液を飲んだ方がいいです。マラソン前に2グラムほどの塩をなめておくというのも有効なようです。

喉が渇きやすくなる薬を飲んでいる人

「口渇」、「口腔乾燥」、「口内乾燥」といった喉が渇きやすくなる副作用がある薬はたくさんあります。医療用医薬品で前述のような副作用の記載がある医薬品は700種類以上あるそうです。抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬、抗精神病薬、抗アレルギー薬、その他いろいろと多岐にわたります。このような副作用を持つ薬を飲んでいる人は注意が必要です。詳しくはかかりつけの医師や薬剤師に相談してください。

市販の医薬品でも喉が渇きやすくなる可能性のある薬はいろいろあります。代表的なのが抗コリン作用と呼ばれる作用の持つ薬です。
抗コリン作用がある成分が入っている可能性のある市販薬には風邪薬、鼻炎薬、睡眠薬、酔い止め薬、下痢止め、胃腸薬など様々なものがあるので注意が必要です。
喉が渇くのが気になるという方は、薬局やドラッグストアで薬剤師や登録販売者に相談して、そういった抗コリン作用のある成分の入っていないものを選んでもらうようにするといいでしょう。

異常に喉が渇くのにはもしかしたら病気が隠れているのかも

異常に喉が渇くので、水をたくさん飲みたくなくても飲まざるを得ないという人がいるかもしれません。しかし、これはもしかしたら病気が隠れているのかもしれません。

喉が渇きやすくなる病気

喉が渇きやすくなる病気としては主に以下のものがあります。

・糖尿病…糖尿病になると、血液中の糖の濃度が高くなるため、腎臓が糖を排泄しようと働くために水分が多く尿として排泄されます。そうすると体内の水分量が減るため、脱水状態になってしまい、喉が渇きやすくなります。

・シェーグレン症候群…唾液腺の異常がおこる自己免疫疾患。唾液腺の異常によって唾液の分泌が少なくなってしまうことにより喉が渇きやすくなります。

・自律神経失調症…自律神経のバランスが崩れることにより、唾液のコントロールがうまくいかなくなって喉が渇いたように感じることがあります。

・更年期障害…女性ホルモンの減少により起こります。喉がかわくメカニズムはよく分かってはいませんが、ほてりやめまい、動機などと同じようによくあらわれる一般的な症状のひとつとされています。

もし、異常に喉が渇くということが続くようであれば上記のような病気が隠れている可能性もあるので、病院を受診した方がよいでしょう。受診する科としては、まずは内科などがあるかと思います。

水はどれくらい飲むのが適量なの?

体の水分が不足して起こる脱水症も怖いし、水を飲み過ぎることによっておこる水中毒も怖いことは分かりました。それでは水はいったいどれくらい飲むのが適量なのでしょうか。

標準的な体格の人が一日に排出する水分量は約2~3リットルくらいと言われています。汗をかかなくても実は少しずつ自然と水分が失われています。これは不感蒸泄と呼ばれるもので、大体1リットルくらいあると言われています。その他に尿や便などから約1.3リットルくらいの水分を排泄しています。

これに対して、平均的な食事からとれる水分の量は約0.6リットルくらいだと言われています。さらに食べ物からエネルギーを得る際に0.2リットルくらいの水分を得ることが出来ると言われています。残りの1.5リットルを飲み物から摂取する必要があります。

従って、標準的な体格の人だと1日1.5リットルくらい、体の大きい人であれば1日2リットル程度が適量と言えるでしょう。一度にたくさん飲むのではなく、少しずつ何回かに分けて時間を空けて飲む方が腎臓に負担をかけにくいので良いです。夜寝ている間に汗をかいて水分を失うので、夜寝る前や朝起きた時に飲むのはタイミングとして良いです。知らず知らずのうちに脱水状態に陥ることもあるので、喉が渇いていなくても少しずつ飲むとよいです。
ただし、大量に汗をかいたときや嘔吐、下痢をしたときなどには水分と電解質を補給してあげる必要があります。その際はただの水ではなく、体液に近い成分とされる経口補水液を飲むようにするといいでしょう。すでに体液に近い成分に調整されているOS-1などの製品がドラッグストアやスーパーなどで購入することが出来ますし、自分で経口補水液を作ることもできます。

経口補水液の作り方

水…2リットル
砂糖…80グラム
塩…6グラム
レモン汁…大さじ2

これらをペットボトルやガラス瓶などの容器にいれて、よくかきまぜて溶かせば完成です。
レモン汁にはカリウムが含まれているので、カリウムも摂取することが出来ます。

まとめ

水は私たちの体にとって必要不可欠なものです。体の大半は水でできています。しかし、水を飲み過ぎると危険です。水中毒を引き起こし、最悪死にいたることもあります。水とともに電解質も一緒に摂るということが大切です。体の水分が不足して起きる脱水症も怖いですし、水の飲み過ぎによっておこる水中毒も同様に怖いです。水は飲み過ぎても飲まな過ぎてもダメということです。水は適量を飲むようにしましょう。

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