マンモグラフィーは痛い?マンモグラフィーの検査方法、痛みを避けるコツ

健康
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女性のがんで一番多い「乳がん」ですが、近年では益々増加傾向にあるようです。しかし、乳がんは罹患率が高いのも特徴ですが、早期発見早期治療を行うと、5年生存率がきわめて高いがんの一つなのです。これからはがんになっても治療をすれば、十分治るという認識に変わっていくそのために「マンモグラフィー」検査が必須になってきます。公的検診として有名な「マンモグラフィー」は、どういった検査なのでしょうか?

  1. 乳がんを見つける!マンモグラフィーについて
  2. マンモグラフィーとは
    1. 1.乳がんの画像検査の一つ
    2. 2.乳房X線検査だが、放射線量は少ない
    3. 3.石灰化の有無が分かり早期発見に
    4. 4.多少の痛みがある場合も
    5. 5.女性技師も増えているので安心
    6. 6.料金は全額自己負担の可能性が高い
    7. 7.マンモの検査は年齢によってわかれる
    8. 8.検査結果で石灰化かがんの有無をみる
  3. 結果で良く聞く「石灰化」とは
    1. 1.カルシウムなどの成分が結晶化したもの
    2. 2.石灰化を作る病気の種類が問題
    3. 3.小さなものは見つけるのが難しい
    4. 4.早期乳がんの石灰化をマンモグラフィーで
    5. 5.石灰化にも良性と悪性がある
  4. マンモグラフィーでの検査方法
    1. 1.上半身裸で装置の前に立つ
    2. 2.乳房を引っ張り検査台に乗せる
    3. 3.圧迫筒で上下から圧迫する
    4. 4.左右とも正面・斜位で撮影
    5. 5.側面の撮影をすることも
    6. 6.15~20数分程度で終了
    7. 7.X線の害はないと言われている
    8. 8.授乳中でも必要ならば検査可能
  5. 検査結果で出る「カテゴリー」について
    1. 1.所見の悪性度で分けられる
    2. 2.カテゴリー1:異常なし(negative)
    3. 2.カテゴリー2:良性病変のみ(benight)
    4. 3.カテゴリー3:良性、しかし悪性を否定できず
    5. 4.カテゴリー4:悪性の疑い( suspicious abnormality)
    6. 5.カテゴリー5:悪性(highly suggestive malignancy)
  6. マンモグラフィーが痛くない方法がある?!
    1. 1.乳腺が張っている時を避ける
    2. 2.授乳期も避ける
    3. 3.豊胸手術をしている人は相談を
  7. 超音波検診について
    1. 1.乳がんの検出に優れている
    2. 2.良性の病変も拾うので二度手間になることも
    3. 3.主に人間ドックなどで使用される
  8. マンモグラフィー検査で早期発見!

乳がんを見つける!マンモグラフィーについて

現在、女性がかかるがんで一番多いのが乳がんだそうです。

近年では、40歳以上の方には公的な乳がん検診が積極的にできるようになり、非常に早期のがんも見つかっているようですね。乳がんは女性がかかりやすいがんですが、それ以上に早期発見早期治療を行えば、5年生存率が90%以上ある、治るがんです。(*2006~2008年診断例 がん情報サービス)

ですから、がんになったと言って諦めるのではなく、早期発見する検診を受けて、がんを早期発見早期治療をすることが、今後の予後を決める上でも非常に重要になってくるのです。

今回は、乳がん検診ではかかせない、「マンモグラフィー」の検査について、検査の意義や実際をご紹介していきます。

マンモグラフィーとは

乳がん検診に欠かせないのが、マンモグラフィーという検査ですが、多くの女性が検査するのを躊躇ってしまうのは、どうしてなのでしょう。マンモグラフィーがどういった検査なのか、ご紹介していきましょう。

1.乳がんの画像検査の一つ

近年では、女性に多いがんの一位が「乳がん」になり、乳がん検診を受けられる方も大勢いらっしゃいます。乳がん検診というと、触診や超音波検査、そして「マンモグラフィー」という検査が主流になります。

触診は、医師が乳房のリンパ節や乳腺の周辺を触り、気になるしこりがないのか調べるものです。この際に、異常であるのかそうでないのか、おおよそ予想がつくそうです。しかし、これだけでは、しこりが放っておいても良いのか、悪いものなのかがわかりませんので、「マンモグラフィー」で乳房の中を検査します。

2.乳房X線検査だが、放射線量は少ない

「マンモグラフィー」という検査は、非常に少ない放射線量で乳房内を検査する、乳房X線検査になります。多くの女性がこの検査を行うのが、初めは屈辱的で恥ずかしいという気持ちになるようですが、慣れるとスムーズにできるようです。

乳房にX線が当たるのが非常に気になる方も多いと思います。当たりすぎる、要するに検査を行いすぎると逆に弊害になるのでは…。と心配になってしまうこともあることでしょう。

マンモグラフィーを1回行った時のX線の照射量は、0.1mSVくらいだそうです。この照射量は、胸部レントゲンと同じ線量になるそうです。実際に、がんのリスクを挙げることがわかっている線量というのは、100mSVですから、これで換算すると、およそ1000回撮影したら、被ばくの影響でがんのリスクが上がるだろうと想定されています。

また、「マンモグラフィー」では、乳房をどうしてぺちゃんこにして、検査するかというと、その方が体に吸収される放射線量が少なくなるからだそうです。

3.石灰化の有無が分かり早期発見に

「マンモグラフィー」の検査では、乳がんの初期症状である、石灰化を発見することができます。詳しくいうと、腫瘍の有無、大きさや形や、超音波では届きにくい場所の石灰化を見つけることができるのです。閉経後で乳腺が委縮していたり、乳房に多くの脂肪が置き換わっている方などには、この「マンモグラフィー」の検査が適しているそうです。石灰化については、のちほど詳しくご説明します。

石灰化が起こっていても、その7割は良性ですので心配することはないようですが、残りの3割のものが悪性になっていないかどうかを早期発見するために、検査を行います。

というのも、乳がん細胞の一部や、がん細胞の周辺の壊死によっては、石灰化がおきることもあるようです。そして、乳がんの半数は石灰化してしまうことから、マンモグラフィーの検査が非常に有効になります。また触診だけではわかりにくい、5mm程度の小さい初期のがんも、発見することができます。

4.多少の痛みがある場合も

「マンモグラフィー」の検査は、およそ20分程度で終る簡単な検査で、乳がんの有無がわかることから、乳がんの早期発見には欠かせない検査になっています。

検査のときは、レントゲンを撮影するために、固い板で乳房をある程度まで圧迫させて検査を行います。圧迫することで、乳房に影響する放射線量をすくなくできるのですが、それが人によっては若干の痛みを伴うようです。

しかし、はさむことで乳房の中にある、石灰化した細胞などを、しっかりX線写真に写しだすことができるので、これは痛みがありますが、圧迫することは非常に重要なのです。もし、乳房を圧迫させずそのまま撮影したとしたら、乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても写し出されないことがあるそうです。

5.女性技師も増えているので安心

「マンモグラフィー」の検査を行う技師さんは、医師なのでしょうか?それともほかの認定試験を受けた技師さんなのでしょうか?

「マンモグラフィー」の他、レントゲン検査を行う技師さんは、放射線技師の方が行います。放射線技師は、国家試験をとおった、レントゲンのプロフェッショナルな方々です。放射線は、妊娠の機会が多い女性の方が行うと、被爆の危険があるといって、女性が放射線技師になることはあまり好まれませんでした。

しかし、最近では、放射線に関しての研究もすすみ、女性の方でも放射線技師になられる方が多くなりました。特にこういった、女性特有の検査を多く行う病院では、女性技師を配置しているところも増えてきているようです。男性技師だとしても、恥ずかしがってしまうと、逆にやりにくくなりますから、淡々と行うほうがよいでしょう。

6.料金は全額自己負担の可能性が高い

40歳未満の女性の場合、自治体による市区町村の検診での費用負担をほとんどしてもらえないため、全額自己負担になる可能性が高いです。自分または夫の勤務する、企業の健康保険組合の制度に従って受診が可能ですが、その場合も一部あるいは全額自己負担になる可能性があります。

乳がん検診を行おうと思われる方はとても多いと思います。現在では、各自治体による市区町村の検診が、2年に1度行われています。これは40歳以上の女性に定められていて、検診の場合だとおよそ0~3,000円前後という比較的お手頃なお値段で、検診をうけることができます。

しかし、最近では若い方でも乳がんになるかたが多くなっているようですので、40歳未満の方も検査を行いたいと思いますよね。そういった場合は、残念ながら全額自己負担になります。全額自己負担の場合は、マンモグラフィー単独の場合では、5,000円前後で行うことができるようです。

せっかくだから超音波エコー検査も行うという方は、両方の検査で10,000円前後になります。これにプラス、診察代がかかってきますから、全体では15,000円~20,000円で行うことができます。

7.マンモの検査は年齢によってわかれる

マンモグラフィーの検査は、誰にでも適しているわけではないようです。

乳腺が発達している20~30代の若い女性が、マンモグラフィーを行っても、実は発達した乳腺としこりの区別がつきにくいので、有効な検診だといえないそうです。では若い女性には、何が適しているかというと、超音波によるエコー検査が適しているようです。

また、同じ理屈で乳腺が発達してくる、生理前などに検査を行うと、せっかく検査をしても見逃してしまう可能性もでてきますので、検査は生理の数日後に行う方がよいでしょう。

8.検査結果で石灰化かがんの有無をみる

マンモグラフィーでは乳腺が白く、脂肪が黒く写ります。マンモグラフィーでは、乳腺の石灰化やがんの有無を早期発見することが目的になりますから、もし再検査ということになれば、最終的に良性か悪性かの判断は病理診断というもので行っています。

マンモグラフィーは、どのくらいがんを疑うのかの指標として、カテゴリー分類という方法がとられています。

結果で良く聞く「石灰化」とは


乳がん検診を行う、必ずついて回る言葉が「石灰化」です。石灰化というと何となくイメージはつくとは思いますが、実際にどんな状態なのかをご紹介していきます。

1.カルシウムなどの成分が結晶化したもの

石灰化とは、カルシウムやマグネシウムなどの成分が結晶化したもので、乳房だけでなく、腎臓や肺、肩など体のあちこちで起こってきます。その中で乳房内に石灰化を発見する場合は、カルシウムが結晶化して沈着したものをいいます。

2.石灰化を作る病気の種類が問題

石灰化そのものは、病的なものがなくても起こりうることで、多くは良性のものがほとんどです。しかし石灰化をつくる様々な病気の種類が問題になってきますので、石灰化を発見したら、念のために良性か悪性かを鑑別しておくことが早期発見の近道になります。

検査にいって検査結果を医師から教えてもらう時は、この石灰化という言葉も頻繁に出てくると思いますので、どういったものなのか覚えておかれると理解が深まります。

3.小さなものは見つけるのが難しい

石灰化するものは、7割が何も問題のない良性の物だと言われています。

乳がん細胞の一部やがん細胞が壊死することによって、石灰化が起こることがありますが、乳がんの約半数は石灰化してしまうため、この石灰化を見つけることがとても重要になってきます。しかし、とても微小な石灰化までは、なかなか見つけるのは難しいようです。

4.早期乳がんの石灰化をマンモグラフィーで

そこで、マンモグラフィー検査が必要になるのです。マンモグラフィー検査を受けることで、触診では発見できない5mmくらいの小さいがんも発見でき、乳がんの早期発見に非常に役立っています。

マンモグラフィーでは、画像を用いて、石灰化の部分が白く映って見やすくなるので、こういった微小の石灰化も見逃さずに済みます。もちろん映像を取る際の方向なども、結果を左右しますので、しこりがみられたら、どの部分をどういった角度で撮影していくのかを、医師と放射線技師が判断をして撮影を行います。

5.石灰化にも良性と悪性がある

石灰化は、カルシウムが乳房内の血管や組織に付着していったものだとわかりましたが、石灰化する病気にはどんなものがあるのでしょうか。

マンモグラフィーで石灰化していると言われる「石灰化あり」という検査結果のうちの、およそ8割は「線維腺腫」か「乳腺症」という病気が該当してきます。これは良性の石灰化ということで、この部分が悪性に変わることはないそうです。ですから「良性の石灰化」と言われたときは、この部分のがんの心配はないようです。

一方石灰化でも、悪性になるものでは、がん細胞が急激に大きくなり塊になります。そしてがんが乳管をふさいでしまうようになります。こうなると、腫瘍の中心部分や、詰まった乳管の先にある腫瘍は栄養不良となって死滅し壊死状態となります。

壊死してしまったがん細胞の死骸に、カルシウムが付着していき、悪性の石灰化になるのです。「良性も悪性も同じ石灰化だから、マンモグラフィー検査をしても鑑別できないんじゃないの?。」と思われるかもしれませんが、悪性の石灰化は、マンモグラフィーの画像では見え方が全く異なりますので、鑑別することが可能なのです。

マンモグラフィーでの検査方法


ではここで、マンモグラフィー検査がどのように行われるのか、検査方法をご紹介していきます。

1.上半身裸で装置の前に立つ

まず、レントゲン検査室の更衣室で着替えを行います。上半身の衣類はすべて脱ぎ、専用の検査着をきます。この際にブラジャーや薄い下着も外します。ネックレスやその他の装飾品も外します。

防臭や制汗剤などを使用していると、そのパウダーが写真に写しだされて、検査結果に影響がありますから、当日はしないようにしましょう。また、髪の毛が写真に写ると、診断の妨げになりますので、髪の長い方はゴムで結ぶようになります。

準備ができたら、検査技師さんが呼びますので、上半身裸で検査装置の前に立ち、指示をまちます。この際にずっと裸になることもありますので、なんとか頑張りましょう。

2.乳房を引っ張り検査台に乗せる

検査技師さんが来られたら、次は乳房を検査台に乗せます。この際に検査台が、撮影にちょうどいい高さになるように調節をされる場合がありますから、その際も裸で待っていなくてはいけません。がんばりましょう!

そして、検査台に乳房を乗せたら、撮影ができるように乳房を引っ張り、最大限に広く伸ばします。この時はまだ、器具で挟まれていませんから、痛みはありません。

3.圧迫筒で上下から圧迫する

しっかり広く伸ばした乳房は、今度は圧迫筒で上下から圧迫していきます。

この際に、放射線技師さんが手で、乳房を引っ張ったりしますので、力を抜いて指示にしたがいましょう。乳房をひっぱって圧迫することで、かなり強い痛みが走り、大丈夫かと心配になります。それは乳房の中にある組織や乳管、乳腺などが圧迫されることで、痛みを生じているだけですから、検査が終れば痛みはなくなります。

もし痛みが継続して起こるようでしたら、医師に相談しましょう。

4.左右とも正面・斜位で撮影

検査台に乳房を置き、圧迫を始めたら、乳房は数cm幅まで上下に潰されます。そしてこの挟まれた格好のまま、乳房が移動しないよう配慮して撮影を行います。

撮影は左右とも、正面(頭尾方向:CC)と斜位(内外斜位方向:MLO)で撮影を行います。各2回ずつ撮影しますから、合4回の照射をします。

5.側面の撮影をすることも

撮影するときは、初めての方や検診の方は、左右とも、正面(頭尾方向:CC)と斜位(内外斜位方向:MLO)で撮影を行いますが、中には側面からとる場合もあります。

検診のような、スクリーニング検査では、同じ方向からとりますが、もっと詳しく知りたかったり、触診で精査しておきたい場所がある場合などは、側面からも撮影することがあります。そういった意味で撮影は、検診以外は個人個人で少しだけ異なる撮影をする場合もあるようです。

6.15~20数分程度で終了

検査は、着替えをしてから撮影が終わるまで、だいたい15~20分程度で終わります。写真を確認した段階で、再度撮影する必要がある場合は、もう一度撮影を行うことがありますので、これ以上の時間がかかっていきます。

7.X線の害はないと言われている

レントゲンと聞くと、必ず心配になってくるのが、検査することで被爆量が増えて、逆に乳がんになりやすくなるのではないかということでしょう。

乳がん検診に使用される放射線量は、1回行った時では、0.1mSV(シーベルト)になります。普段私たちは自然の放射線を浴びて生活しているのですが、それが一年間で、約2.4mSv(ミリシーベルト)の自然放射線を浴びているそうです。

1回の撮影では、この自然から受ける放射線量よりも少なく、特にこれを年に一回行ったからと言って、がんになるとは言い難いようです。しかし、心配な方は、必要のないレントゲン検査はむやみに行わないとか、同時期にレントゲン検査をたくさん行わないなど、撮影に配慮するようにするとよいでしょう。

8.授乳中でも必要ならば検査可能

授乳中にマンモグラフィーの検査が行えるのか、気になる方もあるでしょう。

授乳中は、乳腺が非常に発達していて、マンモグラフィーの検査を行っても、画像が白く映るとこが多くなり、がんを判別するのに困難になりがちですから、敬遠される病院もあるようです。

その他には、検査の時に圧迫されることで、母乳がぴゅーっと出てしまい検査台が母乳だらけになってしまうことから敬遠されることもあるようです。しかし、授乳中でも検査ができないわけではありません。

以前から石灰化や乳がんを疑う症状がある方は、妊娠を気に女性ホルモンにさらされることが多くなると、がんの心配もでてくることでしょう。医師と相談の上、適切な検査が行えるとよいですね。

検査結果で出る「カテゴリー」について


検査結果ででてくる「カテゴリー分類」について、結果を見た時はどういった分類なのかわからないことでしょう。カテゴリー分類について、どの程度の結果になるのかを具体的にご説明していきます。

1.所見の悪性度で分けられる

マンモグラフィーを用いた検査では、最終的には精密検査が必要かどうかを判断できることが目的になりますが、単に画像を見て判断すると、人によって判断がまちまちになり、がんをどれだけ心配するものなのかの判断が異なります。

ですから、統一した基準をもとに、所見の悪性度を5段階で表したものが、カテゴリー分類というものです。これは、マンモグラフィーの検診が精度管理に有効だという報告を受けたアメリカ放射線学会(ACR)が、5段階のカテゴリー分類を標準化しました。これが日本でも適応となって、現在に至っています。

2.カテゴリー1:異常なし(negative)

カテゴリー1は、異常なし (negative)と定義されています。

カテゴリー1は、乳房は左右対称で、腫瘤や石灰化などは存在しません。異常ではなく、通常の乳房でもよくある状態です。追加で精密検査をする必要がないものです。乳房の中には、悪い細胞が現時点で存在しないことを意味します。

2.カテゴリー2:良性病変のみ(benight)

カテゴリー2は、良性病変のみ(benight)と定義されています。

良性の石灰化や良性の腫瘤がある状態です。がんではないので精密検査まで行う事はありません。ただし大きくならないかなどの経過をみて行くことが必要で、定期検診をすすめられる可能性があります。

なお、カテゴリー2で、正常範囲内であっても、40歳以上の方は定期的に自分でしこりがないのか、触って知らべたり、検診を受けるようにしましょう。

3.カテゴリー3:良性、しかし悪性を否定できず

カテゴリー3は、良性、しかし悪性を否定できず( benign but malignancy can’t be ruled out)と定義されています。

カテゴリー3以上になると、精密検査が必要になります。極めて良性に偏った結果だとしても、念のために追加の画像診断が必要だと感じる場合には、このカテゴリー3になるようです。検診で、毎回精密検査が必要になるような場合は、念のために追加検査を行っておく必要がある良性と思われる病変があるということです。ですから毎年、検診で引っかかる方もいらっしゃいます。

しかし、カテゴリー3以上は、悪性の可能性も十分あるという意味が含まれています。

4.カテゴリー4:悪性の疑い( suspicious abnormality)

カテゴリー4は、悪性の疑い( suspicious abnormality )と定義されています。

カテゴリー4になると、マンモグラフィーの画像上で、悪性と思われる細胞が現れてきます。画像上では、腫瘍のまわりがギザギザに変異していうつり、正常な細胞との境目がわからなくなってくるという変化がみられます。これは、がんが回りの細胞に広がっている可能性もあるということで、悪性の可能性が高い細胞を採取して、細胞診や組織診が必要になってきます。

カテゴリー4になると、専門の医療機関で、追加の精密検査や、細胞検査は必ず受けるようにして、疑わしい細胞が悪性なのか調べる必要があります。

5.カテゴリー5:悪性(highly suggestive malignancy)

カテゴリー5は、悪性(highly suggestive malignancyと定義されています。

カテゴリー5になると、マンモグラフィーの結果上は、癌以外に他の病変は考えられないという結果になり、乳房内にある気になる細胞が、悪性であると判断されます。カテゴリー5になると、画像上には、スピキュラといって、放射状に広がる影が確認されます。カテゴリー4と同様に、できるだけ早急に、専門医にかかる必要があります。

ちなみに、カテゴリーごとに、検査によってどれだけ悪性が発見されたかという確率は、カテゴリー1、2 はそれぞれ0.05%、0.1%です。カテゴリー3は8%、カテゴリー4は41%、カテゴリー5は100%ががん症例となり、カテゴリー5は、完全にがん細胞であることがわかります。

マンモグラフィーが痛くない方法がある?!


マンモグラフィーは、乳房を圧迫して小さくしてから撮影するため、非常に痛みを伴うことがあります。それでも、痛みを少しでも緩和したい方には、次のような方法があります。

1.乳腺が張っている時を避ける

マンモグラフィーを行う時は、どんなに大きな乳房の方でも、数cmまで圧縮して検査を行います。乳腺が張っている若いかたや、生理前などはかなり痛いと思われます。

乳腺が張っている時期というのは、女性ホルモンが活発になっている時期です。生理前は乳腺が張りやすくなるため、検査するときに痛みを強く感じることがあるので、避けるようにしましょう。

また、生理前では、乳腺組織も増殖する傾向にありますから、自分で触ってみても、乳房が張れているような感じになっています。こういう時はマンモグラフィー検査は避けるようにしましょう。

2.授乳期も避ける

同じような理屈でいうと、授乳中の方も乳腺がきわめて発達している時期ですので、急がない場合は授乳の時期が終ってからにしましょう。できれば、妊娠する前に一度検査を行っておき、気になる方は授乳後にもう一度検診を行っておくとよいでしょう。

3.豊胸手術をしている人は相談を

マンモグラフィーで気を付けておきたい方に、豊胸手術を行った方があります。

豊胸手術の中でも、シリコンバックを入れて豊胸された方は、乳房を圧迫することで形が崩れたり、さらにひどい場合は、シリコンバックが破れてしまうこともあります。

最近ではシリコンバックを使用せず、ヒアルロン酸を注入するものが多く、そういった場合は特に問題はないようですが、シリコンバックを入れ込んだものを使用していた場合は、一度検査の前に勇気をもって、医師か放射線技師に相談することをおすすめします。

なお、豊胸手術を行っている方は、乳がんを見逃さないためにも、豊胸していることを医師に告げておき、他の画像診断か触診で検査してもらうほうが安心でしょう。

超音波検診について

マンモグラフィーが行えない方や、乳腺が発達している方には、超音波検査がおすすめです。これは医師がその方にあった検査方法を提案されますので、相談の上検査を行いましょう。

1.乳がんの検出に優れている

マンモグラフィーは石灰化の描出にすぐれており、しこりを作らないおとなしい早期の乳がんの発見に有用です。しかし閉経前でいわゆる高濃度乳房の人では、正常の乳腺組織のなかにある乳がんを区別してみつけるのがむずかしいことがあります。

いっぽう超音波検査では乳腺は白く、がんは黒く描出され、乳がんの検出にすぐれます。乳がんだけでなく治療の必要のない良性の病変も拾い上げるため、その区別に注意を要します。
現在超音波検診は対策型乳がん検診の対象とならない20歳、30歳代を対象として主に人間ドックなどの健康診査として行われています。見落としのない高い技術をもった検査技師や医師の充足、がんと治療の必要のない病変の判別などが今後の課題です。

2.良性の病変も拾うので二度手間になることも

乳がんの検診などで行う超音波検査は、痛みもなくとても簡単に行えることができますから、多くの方に適応が可能です。しかし、マンモグラフィーと違って、乳がんの組織だけでなく、治療が必要のない良性の病変まで、拾い上げてしまいますから、もし少しでも悪性の可能性を疑うものが出てきた場合は、結局他の画像診断を行うか、細胞診などで確定診断を行わなくてはいけません。

3.主に人間ドックなどで使用される

現在、乳がん検診をする際、40歳以上の方にはマンモグラフィー検査が行われていますね。これは対策型の乳がん検診で、40歳以上の誰もがこの検査で検診を行うようになっています。

しかし、40歳以下の方はこういった制度を利用できないので、人間ドックや自己検診などで検診することになります。その時に良く使用されるのが、超音波検査になります。特に20代30代の若い方がこの対象になります。

超音波検査は、検査する医師や技師の技量によって、問題になる病変を拾い上げることができるかどうかが、ポイントになりますから、一度の検査でいろんな角度から検査を行うようになります。

マンモグラフィー検査で早期発見!


「マンモグラフィー検査」について、特に実践的な内容でお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
これを読まれて、「やっぱり検査は恥ずかしい。無理。」とか、思われた方もいらしゃるのではないでしょうか。後回しにするのではなく、誰しもが起こる可能性があるものだと認識して、是非一度検査を受けてみられることをおすすめします!

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