【インフルエンザの検査】タイミングや検査薬・キット・値段など検査について大解説!!

治療
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毎年、11月から3月にかけてインフルエンザの流行が新聞紙面やテレビで話題になります。インフルエンザは風邪と非常に似ていますが、症状が急激なことやほかの合併症があることで、重篤な症状になることもあります。新型インフルエンザも心配です。インフルエンザは、まず検査をすることで早期治療が可能です。

インフルエンザと風邪の違いとは

「インフルエンザは風邪がもっとパワーアップしたもの」「風邪をこじらすとインフルエンザになる」と思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、インフルエンザは風邪とは全く違う病気だということを認識しなくてはなりません。このことは、インフルエンザにかかったときの対処法にもかかわってくることです。

たとえば、風邪よりもインフルエンザは感染力が強いため、できるだけ隔離して看病したほうがいいことや、無理して学校や職場に行かないことなどいくつかの注意点があります。

通常の風邪は

風邪の原因は「ラノウイルス」「クラミジア」「マイコプラズマ」「細菌」「寒冷刺激」などがあげられます。

症状はくしゃみ、鼻水から始まって、のどの痛み、せきが出るなどしてから熱が出ます。ウイルスによっては腹痛や下痢を伴うことがあり、普通は1週間ほどで治ります。

感染力は弱く、徐々に広がっていきます。近くにいる人のせきやくしゃみなどを吸い込む飛沫感染や空中を漂っていた小さな飛沫粒子を吸い込んだり、唾液を触った手からうつる接触感染などその経路はさまざまです。

発熱はありますが、インフルエンザほど高くはならず、重症化することはほとんどありません。風邪のウイルスに対する効果的な薬はありません。それぞれの症状、たとえば熱がある、のどが痛い、せきがひどいなどをやわらげる対処療法が中心になります。

寒さや疲労など免疫力が落ちている時にウイルスが体内に入ってきて風邪を引くことが多いので、安静と睡眠、食事などで体力の回復を助けるようにします。とはいっても「風邪は万病のもと」ともいわれているように症状が長引く場合は、思わぬところに他の病気が隠れていることもあるのであなどれません。

インフルエンザは

風邪の原因が複数あるのに対して、インフルエンザの原因はただ一つ「インフルエンザウイルス」によるものです。インフルエンザはA型、B型、C型、新型といくつか種類がありますが、これは同じインフルエンザウイルスが変異したものですから、もとをただせばひとつのウイルスになります。

インフルエンザウイルスは、人と同じ遺伝子を持ちます。そしてその遺伝子を複製しながら増殖します。しかし、遺伝子の数が1本しかないため、複製ミスが起きやすい構造になっています。

もし人の遺伝子で複製ミスが重なれば、子孫は残しづらくなりますが、インフルエンザウイルスの場合は、構造が単純なため多少の複製ミスがあっても、進化のきっかけになる可能性が高くなります。実際ちょっとした遺伝子の複製ミスによって、死亡率がグンと上がるような強い毒性を備えたり、抗インフルエンザ薬が効かなくなるといった耐性を持つので、人類は常にインフルエンザと戦わなくてはなりません。

インフルエンザの症状は1~2日の潜伏期間後突然39度前後の高熱が出て発症します。寒気がして頭痛や関節痛、筋肉痛などの全身症状があらわれます。やや遅れてのどの痛みやせき、鼻水が出ます。

感染は、せきやくしゃみを吸い込む飛沫感染や飛沫を手で触ってのどの粘膜につく接触感染でうつります。しかし風邪のように飛沫が空中を漂ってうつることはほとんどないといわれています。

風邪と違うところは、抗ウイルス薬があることです。非常に強い感染力で短期間に子供から老人まで膨大な数の人に感染します。最も心配されるのは、続いて起こる肺炎や脳炎などの2次感染と持病を持っている人がその持病を悪化させることです。65歳以上の高齢者の死亡率が普段より高くなります。

インフルエンザウイルスは大きく分けて、A型・B型・C型の3種類があります。このうちヒトの世界で流行を起こし問題となるのは、A型とB型です。また、A型ウイルスは表面構造の違いによりさらに何種類かに分類されます。

現在は、ソ連型と香港型、及びB型の3種類が流行しているほか、鳥インフルエンザがヒトの体内で新型が変化した新型インフルエンザも流行しています。

A型の特徴としては、非常に変異しやすく、毎年流行します。そして爆発的な大流行があるのも特徴です。さらに細菌性の肺炎を高い率で併発するため特に高齢者の死亡率が高くなっています。

B型の特長としては、変異しにくく、比較的散発的に小流行を繰り返えします。C型の特徴としては変異しにくく、症状は通常の風邪に似ていますが大きな流行になることはありません。

インフルエンザの検査方法の種類

迅速診断法

「迅速抗原検出キット」と呼ばれる検査器具を使って行われる検査です。一度インフルエンザを疑って病院に行ったことのある人ならこの検査を経験したことがあるのではないでしょうか。

長い綿棒で鼻の奥をグリグリとされて「あんなに痛いんじゃあ、病院になど行かずに家で寝ていた方がマシ」といいたくなる「あの検査」です。

簡単にできる検査で、ほとんどA型とB型のどちらも検査することができます。インフルエンザの治療薬が効果的である48時間以内に使い始めなければならないことから開発されたもので、どこの医療機関でも簡単に扱えて、迅速に結果のわかる検査が行えるようになりました。

血清抗体検査

インフルエンザウイルスに対する抗体ができているかどうか調べる検査です。発病後7日以内と、回復したころの2回、血液を採取してウイルスに対する抗体ができているかどうかを調べます。結果が出るまで2週間かかります。

ウイルス分離検査

のどや鼻の粘膜をぬぐい取って、その中からウイルスだけを取り出す検査です。結果が出るのに5~10日ほどかかります。迅速診断法に比べると非常に感度の高い方法ですが、高い技術力や設備が必要なことから一般の診療所や病院では実施することができません。

PC検査

インフルエンザウイルスの遺伝子を検出する検査です。インフルエンザA型、B型だけでなく、2009年に大流行した新型インフルエンザや鳥インフルエンザなども正確に診断できます。この検査も高度な技術力を必要とするため、主に公的機関などで実施され、一般に医療機関では検査できません。

「迅速抗原検出キット」による検査方法

迅速抗原菌検出キットの特徴は

迅速抗原菌検出キットの特徴は
①専門的な知識や高度な技術が必要ないため、一般の診療機関で手軽に検査ができる
②検査時間が30分以内で済む
③保存も室温でできるため、特別な設備が不要
④健康保険が適用できる
⑤目で見て判定ができる
⑥A型かB型が判定できる
といったものです。

その原理は抗原抗体反応を利用した免疫法です。抗原抗体反応とは身体を外からの異質物、つまりインフルエンザウイルスから守るために起こる生体反応のことです。

迅速抗原菌検出キットの判定部分には、インフルエンザA型とB型それぞれのウイルス核タンパクに対する抗体がライン状に塗られています。この抗体はインフルエンザ以外の抗原とは反応しないため、他の病気と判定されることはありません。

判定部分の抗体と結合すると青色や赤紫に変色して、インフルエンザのウイルスがいるかいないかを判定します。

迅速キットが開発されるまでは、ウイルス検出検査や、血清抗体検査が行われており、それぞれ1~3日かかっていました。これでは、インフルエンザの初期段階での対応が遅くなってしまい、重症化する率も高くなってしまいます。

しかし迅速な診断への対応として、検査キットの開発が行われ、抗体の開発と抗原抗体反応を用いた技術で、検査の迅速化が実現し、症状の悪化に歯止めをかける大きな役割をはたしています。

インフルエンザの迅速抗原菌検出キットはなぜ普及したのか

インフルエンザの迅速キットは2000年前後に多くの製品が開発されました。それはちょうどそのころに販売されたタミフルをはじめとするインフルエンザ治療薬を効果的に使うためでした。

開発されたインフルエンザ治療薬の多くは48時間以内に服用しないと効果がないといわれています。そのため「詳しく分析する」ことよりも「早くインフルエンザだと診断する」ことの方が優先だと考えられたからです。

そのため今では市販のインフルエンザ検査キットが大手の製薬会社を中心として販売されています。値段の方は保険適用となる病院での検査よりも高めに設定されています。

しかし、インフルエンザが流行しているときに、病院に行って検査を受けるのはわざわざインフルエンザにかかりに行くようなものですから、体力的に自信のない高齢者や幼児、赤ちゃんなどは、この市販の検査キットを視野に入れておいてもいいかもしれません。市販の検査キットで陽性が出たら、病院を受診するようにしましょう。

こんなに便利な迅速抗原菌検出キットにも落とし穴が

インフルエンザの検査は一般の病院では迅速抗原菌検出キットで検査します。スワブと呼ばれる柄の長い綿棒を使って鼻の奥に思いきり突っ込んで、鼻水をぬぐって鼻水の中に含まれているインフルエンザウイルスの抗原を検知する仕組みで、すぐに診断がつきます。

鼻水からとった検体を専用のシートに置くと、もしインフルエンザウイルスが含まれていれば、色が変わり誰でもわかるようになっています。検査時間も短いので、30分以内には検査結果が分かり治療が施されます。

ところがこの迅速抗原菌検出キットは、鼻水の中のウイルス抗原の量が少ない場合には、実際にインフルエンザにかかっているにもかかわらず、陰性と結果が出てしまう「偽陰性」になることがあります。とくに発症したばかりの状態で検査すると間違ってしまうことが多いようです。

どれくらいの割合でこの偽陰性になるかはその報告に差があります。アメリカの疾病予防管理センターの報告では30~50%が偽陰性になるとされていますが、日本では10%しか偽陰性にならないともいわれています。

ウイルスの増殖の速度は人によって違います。発症後すぐから陽性になる人もいますが、ずっと陰性のままという人もいます。発症から何時間たったらわかるというものではありませんが、一般的に発症から12時間以上は経たないとはっきりと検査結果があらわれないといわれています。

感染していても陰性になる場合もあれば、検査結果で陽性反応が出てもインフルエンザではなかったというケースもあります。最終的な診断は患者の症状などから総合的に判断されます。

このように迅速抗原菌検出キットはインフルエンザかどうか100%確定できるものではありません。検査を行う時期や検体が十分に採れなかったなどさまざまな要因で検査が陰性になることもあります。

このようなことから、発熱してすぐにインフルエンザかもしれないから検査をして欲しいと病院を受診する人がいますが、症状が比較的安定しており、水分もしっかりととれている状況であれば、体を冷やすなどして経過を見ることが大切です。まずは発熱後、24時間経過を見てから病院で検査を受けるようにしましょう。

インフルエンザを疑ったら

体の状態を観察する

インフルエンザかどうか検査をしないと正確なところはわかりません。しかし、体の状態によって、風邪かインフルエンザか大ざっぱに把握することも可能です。インフルエンザの発症から回復までを見てみると

①発症
ウイルス感染のために発熱物質が体温中枢に作用して高い体温にセットし直された状態です。体温を上げてウイルスを除去、あるいは免疫細胞を活発化させているのです。体温を上げるために皮膚の血管の収縮と震えで熱を作っているのが「悪寒」といわれる症状です。

②発熱期
1~3日の潜伏期間を経て急に発熱します。24時間で発熱はピークに達します。検査を受けるのでしたら、この時点がベストです。ウイルスが増殖している時期で検査結果も出やすくなりますし、薬も48時間以内の服用で効果が出やすくなります。

③稽留(けいりゅう)期
1~5日間。発熱ピークが長いのが普通の風邪と違うところです。抵抗力のない人や高齢者は稽留期間が長引きます。ここで持病のある人や体力のない子供や高齢者が他の病気を併発することがあります。

インフルエンザ自体は、薬を飲まなくても安静にして水分をとっていれば、自然に治癒するものです。しかし肺炎や脳炎などを起こして最悪の場合、死に至ることもあるため早期に薬を飲んで、ウイルスの増殖をできるだけ抑えておくことが重要になります。

④解熱期
ウイルスとの戦いが終わって、高い体温を維持する必要がなくなると、汗をかいて熱を放出します。こまめな水分補給が大切です。

⑤回復期
平熱に戻り、伴っていた不快な症状も解消されます。他の人にうつすこともなくなりますが、体力を消耗しているので引き続き1~2日の安静が必要です。

診察を受けるタイミングが大切

インフルエンザの流行が最盛期であっても、発熱や関節の痛みがあるからといって、みんながみんなインフルエンザにかかっているとは限りません。むしろ「インフルエンザだ!」と早とちりして病院に駆け込んだけれども単なる風邪だったり、初期だったために検査で陽性反応が出ずに翌日また出直したなどということもよく聞く話です。

インフルエンザにかかっているかどうかの判断ができる検査は、症状が始まってから12時間以上経過しないと、検査の正確な結果が出ないことがあります。子供が熱でぐったりしているのを見ると一刻も早く病院に連れて行かなければと思ってしまうのが親心ですが、ここは少し冷静になりましょう。

朝起きた時から熱がある

この場合は前日の寝る前にどうだったのか確認しましょう。たとえば、食欲がなくて元気がなかったり、どこかに痛みがあるような症状があったのなら、午前中に受診します。この場合は、すでにインフルエンザのウイルスが寝る前から増殖している可能性が高いため、迅速抗原菌検出キットで検査をしても、十分ウイルスの反応がみられます。

寝る前にはこういった症状がなく、いつものように元気だったような場合には、寝ている間にインフルエンザを発症したことになります。学校や仕事は休んで、ひとまず布団の中で体を休めましょう。そして様子を見て熱が下がらないようなら、夕方ごろに受診するようにします。インフルエンザにかかっていれば、迅速抗原菌検出キットによる検査でも十分判定できるくらいのウイルスが検出できるはずです。

昼間に発熱した

朝は元気で何事もなかったのに昼間に急に発熱した場合、学校や職場にインフルエンザの人がいないか、あるいはクラスでインフルエンザが流行っていないかを考えてみましょう。

もし心当たりがあるのならば、昼間に発症した場合でも夕方には受診して検査を受けましょう。すでにインフルエンザウイルスが体内で活発化している可能性が高くなります。

周りにインフルエンザにかかっている人がいなくて、お昼くらいから熱が出たような場合は、症状によって判断します。熱がどんどん上がって38度以上、意識がもうろうとしているなどほかの症状も強くなっていくようなら、当日の夕方遅めの受診で検査をしてもらいましょう。

お昼からの発熱で全身状態がそれほど悪くない場合なら、ひと晩経過観察をして翌日も熱が下がらないようなら、朝一番に病院を受診、検査してもらいましょう。

夕方から発熱した

人間の体は午後4時くらいに体温のピークがあります。もし午後から熱が出ても、寝る前に自然に下がってきているようなら、インフルエンザではないか、その時点ではまだ軽症と考えられるので、翌日まで待ちましょう。

これはまずい!と思ったら

熱などの症状があって、経過観察をしている中で熱がどんどん上がってきたり、症状が重くなっていく場合は、夜中であっても夜間救急を受診するかどうかを判断しなければなりません。

注意したいのは、夜間救急は単にインフルエンザだからといって受診するところではないということです。その時点で高熱で顔色が悪かったり、多呼吸、意識がもうろうとしている、けいれんが10分以上続いたり繰り返したりなど異常行動が見られるようなときは、肺炎や脳症などが疑われますので、迷うことなく夜間救急病院に連れて行きましょう。

また、これらの症状が出ていなくても、ハイリスクの人、妊婦・他の疾患がある人・就学前の幼児・高齢者などは発症後12時間を過ぎていれば、夜間救急を受診するようにしましょう。

インフルエンザの検査費用はどれくらい?


インフルエンザが周囲に蔓延しているときに、ちょっとでも体調を崩して熱っぽかったり、せきなどをしていると、周囲の人から「もしかしてインフルエンザ?」という目で見られることもあります。

自分では大したことがないと思っていても、職場でインフルエンザじゃないか調べてもらうようにといわれることも少なくありません。サービス業や飲食関係などの職種、あるいは大きな工場で働いている場合、多くの人に感染する恐れがあるため、診断書の提示を求められるところもあります。

インフルエンザの検査は「抗原検査」か「抗対価検査」のどちらかを行います。

「抗原検査」は抗原抗体反応を利用してインフルエンザウイルス特有の抗原を検出する検査で通称「検査キット」を使った検査方法です。検査料は150点です。

「抗対価検査」は血液検査によって、ウイルスに感染した時に体内に生じる抗体を検出します。検査料は158点です。

検査料にプラスして免疫学的検査判断料144点が加算されることになるので、合計で294点。それに初診料の282点を加えると576点で5,760円かかることになります。健康保険3割負担の場合には、患者の自己負担は1,728円になります。この計算は200床未満の病院を受診した場合にかかる費用ですから、大学病院や総合病院では若干違ってきます。

もしこの検査の結果、インフルエンザにかかっていることが判明し、タミフルなどの薬が処方されることとなった場合、これにさらに薬代が加算されることになります。

タミフルの場合は1日分が約620円ですから、保険点数は62点。それを5日間処方されると62点×5=310点です。これに処方料42点、調剤料9点、調剤技術基本料8点、薬剤情報提供料10点が加算されて合計379点になります。

インフルエンザにかかった場合は検査用と治療薬を処方してもらうのに合計955点で約9,550円、3割負担で2,860円かかることになります。

インフルエンザは感染力が非常に高い病気です。周囲で、あるいは家族の中でインフルエンザにかかった人がいたら、感染した可能性が高いので検査をして感染を広げないようにしなくてはなりません。

インフレンザ検査の耳より情報

綿棒を使わない検査方法でもだいじょうぶ?

インフルエンザの検査でなにが嫌かといえば、鼻の奥まで容赦なく綿棒が突っ込まれることではないでしょうか。ときには鼻血が出ることさえあります。大人でもこの痛さなのですから、子供にとってはきっとトラウマになってしまうほどではないでしょうか。

朗報として、最近は綿棒以外にもティッシュについた鼻汁だけでも検査をしてくれる病院、あるいは、鼻汁を吸い込んで検査をしてくれる病院が増えてきました。

ティッシュ検査の絶対条件は「鼻水を伴う」「鼻をかめる」です。鼻水が出ていなかったり、まだ小さくて鼻がかめない場合は綿棒検査になるようです。もちろん大人でもこのティッシュ検査を希望すればやってもらえます。

綿棒でなくティッシュで検査ができるなら、痛みもなく、簡単でホッとしますが、果たして正確に検査できるのかどうか心配になります。いくら楽ちんだとは言っても、検査精度が落ちてしまってはあまり意味がありません。

最近はそのあたりのデータも検査キットを提供している医療品メーカーから報告されるようになり、その結果、綿棒全体では95.6%、ティッシュ全体では90%の正確性があるそうです。確かに綿棒に比べると正確性はティッシュの方が若干落ちているようですが、それでも90%の確実性はキープしています。

この数字をどうとるかは人それぞれですが、大人は綿棒の痛さに耐えられても、子供はかわいそうだという人は、ティッシュでの検査をお願いできる病院を探してみてもいいでしょう。また吸引機で鼻水を採取する方法を採っている病院もあります。小児科では特に採取方法を綿棒から切り替えるところが多くなってきているようです。

ちなみにティッシュといっても、普通の家庭にあるものではなく、撥水性のある「処置用シート」を使わないと、検体は採取できないそうです。

高感度インフルエンザ検査機の登場

インフルエンザにかかっているかどうかを調べるには、ほとんどに病院でインフルエンザの「迅速抗原検出キット」を使っています。とても便利ではありますが、弱点もあります。それはある程度の時間が経ってウイルスが増えないと判定できずに「陰性」になってしまうことです。

そのためインフルエンザに感染した初期の段階で検査を受けても「明日また来てください」と告げられることがあります。そして熱や節々が痛くて体が辛いのに、再び病院に行って、長い時間待たされて、同じ検査を受けてようやくインフルエンザと診断されるという経験をした人も多いのではないでしょうか。

なぜ皆さん「早く」検査をしたがるかというと、今の治療薬は症状が出てから48時間以内に飲まないと効果が少ないといわれているからです。また実際に早ければ早いほど、ウイルスが増えていないときに薬を飲めばそれだけ早く治ることになります。

もっと早い段階でインフルエンザウイルスを発見することはできないか。それを実現したのが富士フィルム社が開発した機械「イムノAg1」です。従来のインフルエンザ簡易キットで検出されるのが困難だとされていた発病初期のインフルエンザ抗原を感知できる機械です。

従来の検査方法では、ウイルスに目印となる金コロイドを結合させ判定を行います。「イムノAg1」は、その目印に銀を吸着させて、さらに大きくする高感度検出技術を開発しました。目印が大きくなったことで、ウイルスが微量でもインフルエンザが発見しやすくなり、そのため症状が進む前に治療が可能になりました。

簡易キットが発症後およそ8~12時間で検出可能といわれていますが、イムノの通常モードで7.5時間、高感度モードで4.5時間で検出可能になるそうです。そのため病院によっては発熱があってから10時間未満の検査ならイムノAg1、10時間以上なら検査キットと分けて検査しているところもあります。

インフルエンザが流行する前に、イムノAg1を導入している病院をネットで探しておくといいかもしれません。

ただしイムノAg1にも弱点があります。それは検査時間がキットに比べると長くなるという点です。検査キットは、基本的に綿棒で検体を採るだけなので、いっぺんに複数の人が検査できます。しかし、機械を複数台用意できる病院は現実にはほとんどないでしょう。

イムノAg1高感度モードにすると1回の検査で15分かかるそうです。そのため診察して検査結果がわかるまで30分近くかかることになり、1台の機械を1人が独占することになるので、次の人の検査まで時間がかかることになります。

インフルエンザが流行すると、一日に何十人という患者が病院で検査を受けに行くことになり、機械だけでは対応できません。これからの時間短縮に期待がかかります。

新型インフルエンザとは

季節性インフルエンザと新型では何が違うのか

通常、冬に流行するインフルエンザを季節性インフルエンザといいます。ほとんどの人は、過去にこれらに感染した経験があり、免疫を持っているため大きな流行にはなりません。

一方、2009年春から流行している新型インフルエンザウイルスは、従来のウイルスとは全く異なる遺伝子構造を持っています。

症状は、季節性のインフルエンザとよく似ていて、38度以上の発熱やせき、くしゃみなどの呼吸器症状、頭痛、関節痛、全体倦怠感などの共通点がありますが、季節性インフルエンザに比べて、下痢などの消化器症状が多い可能性が指摘されています。

かかりやすいタイプは季節性インフルエンザと大きく異なります。季節性インフルエンザは、乳幼児や老人といった体力がない人たちに多く発症するのですが、新型インフルエンザは若年層に多く発症するという傾向があります。

2009年以降の新型インフルエンザでは10代、10歳未満、20代の順に感染者が多いことが分かってきました。

一方、死亡率に関しては、年代が上がるほど上昇する傾向があり、中でも30~50歳代のリスクが高いともいわれています。さらに新型インフルエンザに感染した後に、体に存在する細菌で肺炎などが起こって症状が悪化するケースがあります。特に重症化しやすいのが持病を持っている人や妊婦です。

死亡率に関しては、あまり高くないようです。季節性インフルエンザでは、毎年1千万人程度が発病し、そのうち1千人前後の死亡が確認されています。一方新型インフルエンザでは0.1%程度と想定されています。

新型インフルエンザ感染が疑われるのは、38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、迅速診断キットでA型が陽性の場合、医師が臨床症状などからインフルエンザ感染が疑われ、その地域で新型のインフルエンザが流行していることが明らかな場合などがあります。

インフルエンザの検査に関するみんなの体験談や感想

招き猫さん(会社員・35~39歳・女性)

私が行った検査方法は、鼻に綿棒をいれて、鼻の粘膜の粘液を採取し迅速診断キットにて、どのインフルエンザの型なのか?を、調べる方法でした。ちょっと綿棒を入れた時の鼻のもぞもぞ感が気になりますが、痛いとかきついとかいうのはまったく無いゆえに、検査時間もそんなかからずにすぐ結果が出ます。キットの印の位置を見せてA型のインフルエンザです。と説明されました。

ショーさん(会社員・30~34歳・男性)

体調が非常に悪くインフルエンザに感染したのかもと思いながら、医者に診察に行きました。熱が38度5分あったのでインフルエンザの検査をしますかといわれ、それを承諾しました。血液を採取して検査をするのだと思って採血嫌いな自分ですが、これは致し方がないと覚悟をきめていましたが、鼻の中に綿棒を入れると聞き安心しましたがそれもつかの間。看護婦さんの良し悪しなのか私の場合は綿棒を奥の方まで突っ込まれ、痛みと衝撃で、頭がボーとしていてもびっくりした覚えがあります

せかいさん(OL・30~34歳・女性)

私は普段から平熱が低く風邪をひいてもあまり熱が上がらないのですが、その日は朝から熱が38度を超えておりインフルエンザが流行している時期だったため、病院で診察と検査を受けました。検査は鼻の奥の粘膜を綿棒で採取するものでした。採取した後は結果が出るまでの間、他の患者さんに感染しないようにと一人離れた場所で待たされました。検査前に医師から痛いと説明を受けましたが、これは子供たちが泣き出すのも仕方ないなと思うくらいに痛かったです。

kumiさん(主婦・40~44歳・女性)

今まで私も子供たちも小児科や耳鼻科など様々な場所でインフルエンザの検査を受けてきましたが、どこもやり方は一緒で、白く細長い棒の先に大きめの綿棒のようなものがついていて、それを鼻から入れて奥の方の鼻水を採取する方法です。結果がわかるまで10分ほど隔離部屋で待ちます。子供たちは毎回押さえつけられながら大泣きしています。大人の私でさえ顔をしかめてしまうほど痛いので、もう少し簡単な方法(鼻の入口近くの鼻水や唾液など)で検査できると良いのになと思います。

めめさん(主婦・30~34歳・女性)

今まで3回インフルエンザに感染しましたが、3回とも病院でのインフルエンザ検査は鼻の中に綿棒の細いようなものを入れて粘膜を採取する検査でした。検査時の痛みは痛かった時とあまり痛みを感じなかった時とあります。検査をする前に看護師さんから鼻水があまり出ていないから少し奥まで入れなければいけないので少し我慢して下さいねと言われましたが、確かにその時の検査では鼻の奥がツンとする痛みがあり少し涙が出ました。採取が終わった後に鼻水がたくさん出ている場合は奥まで入れずに採取できるという話も聞いたので、それによって痛みに差が出たのかと思っています。

まとめ

インフルエンザは、できるだけ早い段階で予防接種をするなどの対策をすることで、ある程度は防ぐことができます。高齢者や受験性などは予防接種で自己防衛しておくほうがいいでしょう。

インフルエンザが疑われる場合は、まず検査が必要になります。その結果で薬を処方してもらいますが、検査も発熱したからといってすぐに病院に行っても、判定結果が出ないことがあり、再度検査を受けなければなりません。薬の効果が発揮されるのが48時間以内なので、症状が出て丸1日経ってからでも遅くはありません。冷静になって対処するようにしましょう。

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