【双子や三つ子=多胎妊娠】多胎妊娠の原因や、母体や赤ちゃんへのリスクなど

妊娠
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双子ちゃんや三つ子ちゃんって見ていると可愛いですよね。

ですが、妊娠期間からお母さんは大変な時期を過ごしてきています。

出産で帝王切開になることが多いのも多胎妊娠です。最近は生殖補助医療の進歩で多胎妊娠の数も増えてきました。

こちらの記事ではそんな多胎妊娠の抱えるリスクについて詳しく説明します。

多胎妊娠とは?

多胎妊娠にも種類がある

多胎妊娠とは2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することを言います。

一般的に双子は「双胎(そうたい)」、三つ子は「品胎(ひんたい)」といい、いずれも単胎妊娠に比べると赤ちゃんや母体の合併症を負うリスクは高まると言われています。

多胎妊娠率は自然妊娠ではおよそ1%ですが、生殖補助医療(不妊治療)を受けた妊婦の多胎妊娠率は11~13%に上昇します。

双子には一卵性双胎と二卵性双胎があります。一卵性は一つの受精卵が分裂していく中で2人の赤ちゃんに育っていくものを言い、二卵性は二つの卵子がそれぞれ精子と出会い、育っていくものを言います。よって、一卵性の双子ちゃんは全く同じ染色体なので顔も性格もそっくりですが、二卵性の場合は顔も性格も違うことがあります。

花林レディースクリニック●女性の医学●/岐阜県 羽島市 竹鼻町 産婦人科 産科 婦人科 4D超音波 LDR マタニティビクス マタニティヨーガ アフタービクス アロマ ベビーマッサージ

「双子はどのような仕組みでできるのですか?」参照

多胎妊娠 〜大阪市立大学大学院医学研究科 産科婦人科学

「多胎妊娠とは?」参照

生殖補助医療(ART)副作用・合併症−多胎妊娠 不妊治療 不育症 二人目不妊 奈良 大阪 ASKAレディースクリニック

「多胎妊娠」参照

お腹の張りなどの兆候は?

多胎妊娠では赤ちゃんが一人のときよりも子宮が大きくなるのが早いため、お腹の張りも起こりやすくなります。

つわりがひどくなりやすいということも言われていますし、赤ちゃんの人数分の栄養が取られるため、貧血になりやすくなります。

妊娠高血圧症候群にもなりやすく、子宮内胎児発育遅延(おなかの赤ちゃんの発達が遅れること)にも注意しなければなりません。

また、おなかが大きくなるので骨盤に負担がかかり腰痛やこむらがえり、静脈瘤や便秘、頻尿、妊娠線ができやすいので注意しましょう。

多胎妊娠 〜大阪市立大学大学院医学研究科 産科婦人科学

「こんな症状があらわれます」参照

いつ頃エコーで分かるの?

妊娠初期より超音波検査で赤ちゃんが1人であるかそうでないかは分かります。早ければ妊娠6週で赤ちゃんの心拍が確認されますが、双子ちゃんでは2つ、三つ子ちゃんでは3つ確認されます。(このとき生理周期と排卵日により妊娠週数は計算されますが、妊娠初期では多少前後にずれることも少なくありません。)

また、双子ちゃんであれば絨毛膜と羊膜がいくつあるか「膜性診断」はとても重要なことです。つまり、胎盤とお部屋がいくつあるかということですね。一人1つの胎盤とお部屋がある方がトラブルは少ないと言われています。二卵性では各自に胎盤とお部屋がある「二絨毛膜二羊膜」ですが、一卵性では「二絨毛膜二羊膜」「一絨毛膜二羊膜」「一絨毛膜一羊膜」の3パターンが考えられます。絨毛膜はのちに胎盤となるので、1つの胎盤から栄養を分け合うことになり2人の間に成長の差が見られることがあります。
この膜性診断は妊娠7週頃から行えます。

妊娠中の検査「超音波検査その1 妊娠初期」の巻|プレママ特集|プレママタウン

「Q.双子の膜性診断って何ですか?」参照

安定期はあるの?

単胎妊娠では、一般的に妊娠5カ月頃(妊娠16週0日)から安定期と言われます。

この頃にはすっかり胎盤ができ、比較的妊娠トラブルも少ないことから「安定期」という表現がされていますが、油断は禁物です。

一方多胎妊娠では、「安定期はないようなもの」と説明されることが多いようです。特に上にお子さんがいる場合、お世話や一緒になって遊ぶことも多いため、切迫早産の診断を受ける方も多いようです。

検査薬で陰性でも血液検査で判明

生殖補助医療を受けていた方であれば、治療をした後に採血を行い妊娠しているかの検査を行います。このときhCGの値が高値であれば、多胎妊娠の可能性が高いと言われています。

ただこのときは妊娠超初期であることも多く、市販の妊娠検査薬では陰性の結果が出ている可能性もあります。

多胎妊娠の原因は?

遺伝

自然妊娠による多胎妊娠は、遺伝によって起こるものだと言われています。ですが、そのときの確率はわずか1%ですので、双子ちゃんが将来双子ちゃんを出産する確率は少ないと言えるでしょう。

〔多胎妊娠の管理シリーズ〕 多胎妊娠の実態とその予防

「多胎妊娠増加の要因」参照

不妊治療による体外受精

体外受精を行う際、以前は確率を上げるために受精卵を3~5個母体に戻していたため、多胎妊娠が多くなっています。最近ではこのように多胎妊娠が増えてきたため、そのリスクをなるべく減らすため戻す受精卵の数を2~3個とされている病院が多いようです。

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「Q.3 どうして双子が増えてきたのですか?」参照

卵子が複数排出

正常に卵巣から排卵していないと診断された女性は、排卵誘発剤を使って排卵を起こさせる場合があります。

その場合、多くの卵子が飛び出すことがあり、そのときに妊娠すると多胎妊娠となる可能性が高くなります。

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「Q.3 どうして双子が増えてきたのですか?」参照

多胎妊娠は何がリスクなの?

早産

単胎妊娠では早産率が10%に対し、双子ちゃんでの早産率は60%、三つ子ちゃんでは90%であると言われています。こちらを予防するために、妊娠中期以降に管理入院を行うことがあります。早産予防として子宮頸管を縛る手術を行うこともあります。

女性外来:多胎妊娠のリスクと予防 | リプロダクションセンター

「1. 母体・児への医学的なリスク」参照

多胎妊娠 〜大阪市立大学大学院医学研究科 産科婦人科学

「こんな治療法があります」参照

妊娠高血圧症候群

妊娠20週以降に高血圧が見られ、おしっこの中にたんぱくが漏れ出すことを妊娠高血圧症候群といいます。妊娠高血圧症候群になるはっきりとした原因は分かっていませんが、多胎妊娠の妊婦にも起こりやすいとされています。

妊娠高血圧症候群にかかると早産や常位胎盤早期剥離、血流が十分に赤ちゃんに行かなくなり低出生体重児が起こりやすいと言われていますので注意が必要です。自覚症状が乏しいのがこちらの病気の特徴ですので、決められた検診は必ず受けるようにしましょう。

日本妊娠高血圧学会

「妊娠高血圧学会Q&A」参照

弛緩出血

弛緩出血とは、出産してから子宮の筋肉の収縮がうまくいかず、胎盤がはがれた後の表面の血管から大出血を起こすことを言います。

多胎妊娠は単胎妊娠に比べても子宮が大きくなるため、弛緩出血が起こりやすいと言われています。

弛緩出血 – 医療総合QLife

「どんな病気か」「弛緩出血の原因は何か」参照

常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離とは、まだ赤ちゃんがおなかの中にいるのに胎盤がはがれてしまう病気です。もちろん、赤ちゃんは胎盤から酸素や栄養分を与えられているので、胎盤が機能しなくなると生きられなくなります。

症状は出血や下腹部の痛み、子宮が硬直します。しだいに腹痛の程度は増します。

発症する原因は妊娠高血圧症候群が最も多く考えられますが、子宮内胎児発育遅延などでも起こります。

常位胎盤早期剥離 – 医療総合QLife

「常位胎盤早期剥離とは?」参照

多胎妊娠合併症

その他、多胎妊娠によって起こる合併症は一卵性に見られる「双胎間輸血症候群」などがあります。

これは一方の赤ちゃんから胎盤を通してもう一方の赤ちゃんに血液が送られてしまう状態で、送った側の赤ちゃんは貧血になり、心臓肥大、おしっこの量も少なくなるので羊水が減ったり、腎不全も起こります。

血液を送られた側の赤ちゃんは、血液量が多く増えすぎ、心臓肥大によるむくみ、羊水が増えすぎてしまいます。そうなると羊水が少なくなった方の赤ちゃんは高い確率で亡くなってしまいます。その場合、胎盤がつながっているためもう1人の赤ちゃんも亡くなってしまったり脳に障害が出てしまう可能性もあります。

日本医科大学多摩永山病院女性診療科・産科医局-情報-多胎妊娠

「双胎間輸血症候群」参照

生まれてくる子が背負うリスク

障がいを持つ可能性

多胎妊娠ではどうしても早産が起こりやすくなってしまうので、産まれた赤ちゃんに障害が出る確率は高くなってしまいます。このとき双子ちゃんでは4.7%、三つ子ちゃんで3.5%に視力低下や発達障害などの後遺症が見られるという報告があります。

また、双胎間輸血症候群でも一方の赤ちゃんが亡くなると、もう一人の赤ちゃんの脳に障害が残ると考えられています。

脳性小児麻痺のリスクも双子ちゃんで4.6倍、三つ子ちゃんで16.6倍と言われています。

生殖補助医療(ART)副作用・合併症−多胎妊娠 不妊治療 不育症 二人目不妊 奈良 大阪 ASKAレディースクリニック

「多胎妊娠」参照

女性外来:多胎妊娠のリスクと予防 | リプロダクションセンター

「1. 母体・児への医学的なリスク」参照

未熟児(低出生体重児)で産まれる可能性

一つの胎盤を分け合う双子ちゃんではどうしてもどちらかが大きくなってどちらかが小さいという差ができてしまいます。

また、早産のリスクの高さからも未熟児(低出生体重児)になる可能性は高いです。

女性外来:多胎妊娠のリスクと予防 | リプロダクションセンター

「1. 母体・児への医学的なリスク」参照

新生児の死亡率が高い

多くの多胎妊娠の出産は帝王切開で行われますが、経膣分娩で出産を行った場合には、1人目の赤ちゃんを出産した後、へその緒が出てしまったり胎盤がはがれたりすることで酸素の供給が止まってしまうことがあるので注意が必要だと言われています。このとき出産に時間を要してしまうと新生児仮死という状態になることもあります。

また、早産で産まれた赤ちゃんでNICUで治療を受けていても、あまりに週数が早かった場合は合併症を起こし亡くなってしまうことがあります。

多胎妊娠 – 医療総合QLife

「多胎妊娠の治療の方法」参照

神経学的後遺症を持つ可能性

神経学的後遺症とは、脳性麻痺や精神発達の遅れ、失明、聴力障害などを指しますが、こちらに関しても、早産とその週数によって可能性は大きく変わってきます。

2010年に周産期ネットワークによって報告されたデータによりますと、3歳の時点でお子さんにこれらの後遺症が残っている確率は、出生体重が750g以上であれば約2割、1000g以上になると約1割となっています。

富山県立中央病院[母子医療センター]

「Q5.普通の子の様に育ちますでしょうか?~」参照

多胎妊娠看護とは?

産前は14週前から休暇がとれる

双子以上の妊娠では単胎よりもリスクが高いため、産前産後休暇(産休)は労働基準法により産前14週から取れることになっています。また、産後は8週間は必ず休業できることになっています。

管理入院を勧められる

多胎妊娠では、早産を予防するため妊娠中に管理入院を勧められることがあります。

入院中は超音波検査や胎児モニターが頻回に行われ、早産にならないようもしくは早期に発見されるように管理されます。

早産などのリスクに応じたケア

入院中、看護師を始めとする医療スタッフは早産予防の看護計画に基づいてケアを行います。できるだけ早く異常を発見する手がかりになりますので、患者さんはおなかの痛みや張りなど何か異常があれば看護師や助産師、医師に伝えるようにしましょう。

医療スタッフは早産を防ぐためにあなたを全力でサポートしています。

不安や心配事は一人で悩まないで相談を

双子ちゃんも三つ子ちゃんも本当にかわいいですよね。ですが出産までにはこんなにたくさんのリスクを抱えていたのです。きっと妊娠中もさまざまなトラブルに直面したことでしょう。

一人の赤ちゃんを育てるのも大変ですので、それが同時に2人、3人といえばどれほど大変なことかお分かりいただけると思います。心配や不安なこともたくさんあるでしょう。でもきっとその分喜びも笑顔も倍ですよ。

多胎妊娠が判明したお母さんはこれから不安なことも多いかと思います。それを担当医や助産師に話してみてください。きっと皆さんの赤ちゃんを全力で守ってくれることでしょう。今は地方自治体で多胎妊娠の方へのサービスを実施しているところもありますのでそちらに関しても調べてみてくださいね。

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