歯のブリッジは抜歯後の治療として最適?6つのメリットとお手入れ法とは?

治療
スポンサーリンク

事故や虫歯、歯周病などで歯を失ったときの治療としてブリッジは最適なのでしょうか。歯のブリッジの具体的なメリットは6つもあります。その治療方法やお手入れの仕方、インプラントなどその他の治療法との比較について見ていこうと思います。

抜歯後の治療として歯のブリッジがおすすめ

事故など何らかの理由で歯を抜いた時、その後の治療はどうすればいいのか悩む人も多いようです。抜けたままにしておくと、毎日の食事にも不自由ですし、場所によっては見た目もよくないです。

入れ歯には抵抗があるけどどうすればいいかと迷った場合は、失った歯が少なければ歯のブリッジをするのが一番簡単でおすすめのようです。どのような治療法なのか、紹介します。

歯のブリッジとはどのような治療なの?

歯を失った時、抜けたままでいると全体のかみ合わせやバランスが崩れるそうです。失った歯の隣の歯が倒れてきたり、かみ合う歯が伸びてしまうなど食事がしにくくなり、毎日の生活にも影響を与えます。歯のブリッジをするといいと言われますが、どのような治療なのでしょうか。

歯のブリッジの治療法

歯のブリッジは失った歯の代わりに人工の歯を入れる方法の一つです。失った歯の前後の歯を削り、人工の歯を橋のようにつなげていれる方法です。まさに橋=ブリッジです。失った歯の前後の歯を土台として使用するので、橋げたとなる歯が健康であることが条件となります。

失った歯が1本の場合は、前後2本で1本を支え、3本つなげた形で被せることになります。失った歯が2本でも対応でき、ほとんど自分の歯のように噛むことができるようになります。

歯のブリッジの治療過程

1.失った歯の前後の歯を削って被せる前の土台をつくります。歯のブリッジで削るときは痛みが出たりするので、麻酔をします。歯を失った原因などを考慮し、必要に応じて失った歯の歯茎部分や土台となる歯の土台の補強をします。ブリッジをかぶせた後に虫歯になったり、痛んだりしないようにここでしっかりと歯茎や土台の治療を行います。

2.失った歯が1本の場合、前後の歯2本と合わせて3本の歯に被せ物をするので、被せる部分だけでなく噛み合わせを見るために、歯全体の型をとります。もちろん上下とも型を取ります。

3.ブリッジができるまでは仮歯で過ごします。

4.型を取った後、1週間前後でブリッジができあがってきます。ブリッジができあがって来たら歯に装着します。このときにかみ合わせを確認し、高さなど微調整をして歯科用の接着剤でしっかりとつけていきます。

差し歯とはどう違うの?

差し歯は自身の歯の歯根が残っている場合にその歯根を活かして土台とし、それに被せ物をする場合のことを言います。歯を全く失うのではなく、歯根が残っている場合に限りますので、ブリッジとは異なります。

差し歯を被せる工程としてはブリッジとは変わりませんが、ブリッジと違うのは差し歯は悪くなった歯のみ被せると言う事です。ブリッジは前後の歯と合わせて3本以上被せるため、差し歯よりも治療に時間がかかります。差し歯は前後の歯を削る必要がありませんので、削り取る部分はブリッジよりもかなり少なくなります。

しかし、差し歯の場合は虫歯治療で行われることが多く、その場合はたいてい神経をとっています。神経をとった歯は痛みを感じにくくなっているため、被せ物をした後に虫歯が進行してしまうと気が付きにくくなります。被せ物と残った歯の部分は虫歯になりやすいので注意が必要だそうです。

歯のブリッジの種類

歯のブリッジには保険適用した治療と保険適用外の治療があります。見た目や費用などは一番患者さんの気になる部分ですね。

歯のブリッジが保険適用で治療できる条件は、失った歯が連続して2本までとされています。ただし、前歯の場合は連続して4本まで適用できるそうです。また、ブリッジをかぶせる土台になる歯が最低でも2年は問題が出ないと診断された場合に限ります。

また、被せ物の材質としては前歯以外は銀色の金属の被せ物に限られます。前歯は硬質レジンという表面のみ白いプラスチックで中は銀色の被せ物が保険適用だそうです。

もし、失った歯が連続して3本以上の場合は歯のブリッジは保険適用外となり自費診療になるそうです。失った歯の本数が2本まででも失った歯の前後の土台になる歯の状態が悪く、ブリッジに耐えられない、または耐久性に問題がありそうな場合も保険適用の治療はできないそうです。

さらに、失った歯が2本以内でも被せ物に使う材質にこだわって見た目に美しいセラミック、メタルボンドなどを使ったブリッジにした場合も保険適用外となり、自由診療になるとされています。

被せ物をセラミックなどの保険適用外のものを使う場合は、土台をつくるところからすべて保険適用外となるそうです。

その他に現在では接着ブリッジと言うブリッジの方法もあるそうです。前歯など元の歯が薄く、削ると折れたり破損する可能性がある場合は、削る量を少なくして、被せるのではなく接着する治療法がとられることもあるとのことです。

歯のブリッジをするメリット

歯を失ったときの治療の選択肢としてブリッジはかなり前から一般的な治療法です。失った歯をいち早く補い、毎日の食事を美味しく食べることができる治療法として歯のブリッジはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

外科手術をしないから安心

歯のブリッジを施す場合、外科的な処置はしません。そのため、糖尿病や高血圧などの治療中で外科的な歯の治療ができない人でもできる治療法です。糖尿病の人は血糖値のコントロールができていない場合、さまざまな組織に障害が出ていることがあります。免疫系の働きが悪く、傷の治りが悪いという事になると外科的な処置はできないことがあるそうです。

また、その他にも肝疾患や心臓病などの持病がある場合には感染症の危険があったり、血液が凝固しにくいなどの理由で外科処置ができないことがあるそうです。そのような人にも安心してできるのが歯のブリッジです。

しかも外科的な処置が必要であると、歯茎を切ったり骨を削ったりしなければなりませんが、それは結構怖いです。心理的にも恐怖感がぬぐえないなど不安がある方にも歯のブリッジはおすすめです。

歯のブリッジは違和感が少ない

歯のブリッジは前後の歯を土台にしているので、ものを噛むときに違和感を感じにくいと言われています。歯の根には歯根膜と言う膜があり、この歯根膜があるからものを食べた時の「固い」とか「柔らかい」などの感触を感じることができるそうです。歯のブリッジは自分の歯を土台にしているので、このような感覚を失わずに食べることができるとされています。

しかも3本以上連結して施術しますので、見た目にも歯列が整い、違和感が少ない治療法です。噛む力は自分自身の天然の歯の約60%以上回復することができ、歯全体では80%以上噛む力が戻るので、固いものも食べても違和感がないそうです。

歯にしっかり固定されている

歯のブリッジは前後の歯にしっかりと固定されるため、大変安定しています。失った歯の部分にはダミーの歯を入れていますが、そのダミーの歯にかかる力は前後の歯で分散して負担します。その負担に耐えるよう土台から補強してしっかり接着剤で固定するため、グラグラしたり、取れたり、と言う事はほとんどないそうです。

治療期間が短い

歯のブリッジは削って被せるというシンプルな治療法であるため、治療期間が短くてすみます。歯を失うと食事がしにくく、毎日の生活が不便になるので、歯ができあがるのに時間がかからないというのはたいへんメリットがありますね。

ただし、失った歯が虫歯や歯周病が原因で抜歯した場合などは歯茎などを治療する時間が必要になってくるため、少し時間がかかる場合があります。それでも2か月程度で治療が終わるため、患者さんへの通院の負担は軽くなります。

歯のブリッジで歯を白くする

歯のブリッジでは被せるものの材質によって審美的に白く美しい歯にすることができるそうです。保険適用外にはなりますが、セラミックのブリッジにした場合、色を選べます。セラミックは半永久的に色が変わらず長持ちするので、ブリッジが悪くならなければ歯を白く保つことができます。

ただし、保険適用の被せ物の場合、歯のブリッジの値段は2万円前後ですが、セラミックのブリッジにした場合の値段は3本で25万円~35万円ぐらいかかると言われています。

治療費が安い

上記でも述べましたが、歯のブリッジは保険適用にした場合は2万円ほどでできるため、治療費が安く済みます。保険適用のブリッジの場合、銀色の金属でできた被せ物をします。奥歯など見えない部分なら保険適用のブリッジでも十分といえるため、治療費が安く済み経済的です。

歯のブリッジのデメリット

健康な歯も削らなければならない

何と言っても前後の歯を削らなければならないことがデメリットになります。健康な歯を削るという事はそれらの歯の寿命を縮めてしまいます。現在の歯科治療ではなるべく自分の歯を残す方向で治療を行うようにしているため、ブリッジをすすめない歯科医師もいるそうです。

被せ物が銀歯のような劣化が早いものの場合、きちんとした施術をしていないと土台の歯が根元から虫歯や歯周病になってしまう場合もあると言われています。

土台になっている前後の歯に負担がかかる

歯のブリッジは土台となる前後の歯で失った歯の分まで噛むことを負担しなければなりません。失った歯が1本でその前後を含め3本の歯にブリッジをかぶせた場合、土台となる2本の歯には1.5倍の力がかかることになります。

噛む力は奥歯で1本当たり60kgほどの力がかかるとされています。そうなると土台の歯には1.5倍の90kgの力がかかることになり、土台とした歯も傷める原因となる事があるそうです。

また、そのような構造であるため、複数の歯が連続してなくなってしまった場合には土台に負担がかかり過ぎることになります。複数の歯を抜いた場合はブリッジをつくることは可能でも土台の負担を考えると施術できない方法です。

前後に歯がないとできない

ブリッジは失った歯を失った前後の歯に橋を架けるようにして被せるため、前後両方に歯がない場合は治療ができないことがあります。一番奥の歯はブリッジをしたい場合には前の歯しかないので、一番奥の歯の前の歯ともうひとつ前の歯を土台とし、延長ブリッジとして治療を行うこともあるようです。

しかし、構造的には少し無理があります。歯のブリッジをするには基本的には失った歯の両側に健康な歯があることが条件となります。もし、失った歯の両隣の歯が健康でなく、失った歯の負担を受けられる状態ではない場合は歯のブリッジをすることはできません。

歯茎が痩せてしまう

歯のブリッジの場合、失った歯に対しては上から人工の歯を乗せている状態になります。失った歯の奥にある骨は歯がなくなると、噛むことによる刺激を受けることがなくなるため、骨がどんどん吸収されて、歯茎が痩せてしまうと言ったことがおこるそうです。そうなると失った歯の下だけ歯茎とブリッジの間に隙間ができてしまいます。

歯のブリッジをした場合のお手入れ

歯のブリッジをした場合、きちんとお手入れをしていけば土台になっている歯も悪くなりにくく、長持ちします。特に、失った歯の下は歯がないので、食べ物などが挟まりやすい状態にあります。虫歯の原因になるだけでなく、口臭の原因にもなります。ブリッジにした後から口臭が気になる、といった場合はほとんどがお手入れ不足です。

ブリッジがつながっている部分にデンタルフロスなどを通すことはできませんが、歯間ブラシで歯茎と歯のブリッジの隙間の汚れをきちんと落として歯の根元を虫歯から守りましょう。失った歯の上にあるダミーの歯は人工の歯なので、天然の歯よりも汚れがたまりやすくなっています。歯ブラシもサイズの小さめのものを使用し、細かい部分まで丁寧に磨くよう心掛けることが必要です。

さらに、定期的に歯科検診を受け、ブラッシング指導を受けるようにしていきましょう。

ブリッジ以外の治療法

歯を失ったときの選択肢は歯のブリッジだけではありません。体の状況や歯の状態、歯を抜いた部分、見た目、噛み心地などにより、部分入れ歯やインプラントを選択することも視野に入れたほうがいいですね。それぞれ、どのような治療法かをご紹介します。

インプラント

歯のインプラントとは歯を失ったときの治療法として最近増えている治療法です。失った歯の部分に人工歯根を植え、それを土台として被せ物をする治療法です。

歯のブリッジのように失った歯の両隣の歯を削る必要はありませんが、あごの骨に穴をあけたりする外科処置をしなければなりません。糖尿病や心疾患、肝疾患のある人、骨粗しょう症の人、重度のリュウマチの人はインプラントができない場合があるそうです。

しかし、自分の歯のように違和感なく噛めるようになりますし、きちんと骨が結合すれば歯のインプラントの寿命は30年ともいわれています。しかも失った歯以外の歯を削らなくてもよく、残っている歯に負担はありません。また、失った歯の下の骨が痩せることもありません。ただ、デメリットとしてはすべて自由診療となり、保険適用外になるので、治療費が高額になる事です。

歯のインプラントの金額は1本30~60万円ほどかかるともいわれています。また、歯のインプラントは外科的手術が必要なので、心理的な負担もあります。インプラントはあくまでも人工物ですので、天然の歯とは違い汚れがたまりやすく、歯周病などにかかりやすいので定期的なメンテナンスが必要だそうです。

部分入れ歯

入れ歯は1本から複数本歯を失ったときまで柔軟に対応できる歯の治療法です。歯のブリッジでは対応できない様な大きな歯の欠損でも対応可能です。

入れ歯も保険適用のものから審美性にこだわった保険適用外のものまでさまざまで、費用負担を少なくすることもできるそうです。しかも残っている歯を削ったり、負担をかけることはありません。

しかし、食事の際には違和感を感じやすく、噛む力が健康な状態に比べ落ちるため硬いものが食べにくいこともよく聞きます。発音しにくいとか入れ歯が合わなくて痛い、見た目にも入れ歯とわかって嫌だなどのデメリットもあります。さらに、取り外してお手入れをしなければならないなどの手間がかかり、汚れもつきやすいので口の中が不衛生になりやすいそうです。

抜歯後の治療法の選び方

抜歯した後や歯を失った後の治療法はどのような点から選んだらいいのか、悩む人も多いでしょう。ポイントを3つに絞ってご紹介しますので、参考に治療法を選択してください。

治療の条件、体に状態に合わせる

それぞれの治療法にはメリットとデメリット、また治療に向く条件などがあります。歯のブリッジの場合は糖尿病や心疾患があっても治療は可能です。しかし、インプラントのは外科的手術を行うため、体に疾患がある場合は施術をできない場合があります。まずはそのような治療条件が自分の歯に合っているかどうかから判断しなければなりません。

また、歯のブリッジの場合は複数本の歯の欠損には向いていません。土台となる歯に負担がかかり過ぎてしまうためです。失った歯の状況も考えて治療法を選択していきましょう。

治療費用により選択

歯の治療は内容によって保険が適用できる場合と、保険適用外となる場合があります。保険適用できれば治療費用は抑えることができますが、その場合は審美的な側面が考えられていないことがあります。治療をするにあたり、見た目やその治療法がどれくらい長持ちするのか、患者さんの年齢によっても選ぶ治療法は異なってきます。

歯のブリッジの場合、保険適用の被せ物は前歯以外は銀色の金属のものになります。これは見た目にも気になります。歯のブリッジとして費用は高くなりますが、セラミックにすると白く天然の歯のようにすることができます。治療費が高いとか安いだけでなく、生活する上で見た目や被せ物の寿命などが納得できるかどうかも重要なポイントとなります。

希望とする食べ方に合わせる

歯は噛むためのものです。毎日の食事で違和感があるような治療法ですと心理的にもストレスがかかります。歯のブリッジは自分の歯を土台にしているので、噛む感覚が自分の歯のように伝わってくるため、違和感を感じにくいとされています。インプラントも自分の歯のようなにかむことができる治療法です。噛む感覚は生活につながっているため、治療法を選択する際には重視したいポイントです。

納得できる治療法の選択には総合的な判断が必要

歯を失うとその後、どのような治療法を選んだらいいのか、悩むところです。口元は見た目にも目立ちやすい部分ですし、歯は毎日の食事にも関わる大事な部分です。

歯のブリッジは手早く治療をすることができます。失った歯が少なければ自分の歯を土台にして噛む感覚を元通りに近づけることができ、違和感なく食事ができるようになります。

歯のブリッジは保険適用の治療を行えば費用もそれほど高くありません。ただ、被せ物をセラミックにするなどの保険適用外の治療を行うと、治療費は高くなります。歯のブリッジもその他の治療法もメリット、デメリット両方あります。歯科医師から十分に説明を受け、自分の体の状態などと合わせて総合的に治療法を選択していきましょう。

コメント