深部静脈血栓症とは、世間一般的にエコノミークラス症候群と呼ばれています。長時間同じ姿勢を続けたり、水分不足なおで血流が悪くなることで、血液中に血栓ができ、血流がせき止められることで様々な症状が引き起こされ、時には死に至ることもある病気です。深部静脈血栓症の症状から、合併症、そして予防法まで詳しくまとめたので、是非御覧ください。
文献情報
本記事は下記サイトを参考に執筆いたしました。

http://www.saitama-med.ac.jp/lecture/materials/59-H2203-1.pdf
http://ec013.kyushu-ct.jp/wp-content/uploads/2008/07/e882bae5a19ee6a093e79787e381a8e6b7b1e983a8e99d99e88488e8a180e6a093e79787.pdf
深部静脈血栓症ってどんな病気?
深部静脈血栓症をご存知でしょうか。漢字を並べると難しい病気のように思われると思いますが、世間一般的にエコノミークラス症候群と呼ばれています。エコノミークラス症候群なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
よく飛行機などの長距離移動で起こる症状だと言われています。しかし、飛行機だけでなく日常の中でも深部静脈血栓症は起こることがある病気です。深部静脈血栓症の症状や合併症、診察方法や治療法、予防について詳しくまとめました。
深部静脈血栓症を予防するにおいても、詳しく知ることで更に予防に対する知識や身体への気遣いができるようになることでしょう。また、合併症などはあくまでも可能性があるということで、必ず合併症が起こるということではありません。
深部静脈血栓症とは
深部静脈に血栓ができる
深部静脈血栓症(DVT)は、文字の通り深部静脈に血栓ができることで起こる病気です。血栓は血液の塊のことで、静脈を傷つけたり、血液を固める疾患や、何かの原因で心臓に戻る血流が遅くなることでできるとされています。
主に四肢(腕や脚)または骨盤の、筋肉の中を走る深部静脈で起こるとされています。最悪の場合、深部静脈にできた血栓で死に至る場合もある怖い病気です。
肺血栓梗塞症との関係
深部静脈血栓症は、時に血栓が剥がれて、血管を通って肺まで流れてしまうと、肺の動脈に血栓が詰まることで肺塞栓症(はいそくせんしょう)や肺梗塞症(はいこうそくしょう)を引き起こす可能性があります。肺塞栓症と深部静脈血栓症は深い関係にあり、2つの症状を合わせて、静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)と呼びます。
肺塞栓症や肺梗塞症は気づかないうちに起こることが多く、死亡率が高い病気です。血栓の9割以上は、脚の静脈内にできると言われています。
エコノミークラス症候群
深部静脈血栓症は、エコノミークラス症候群とも呼ばれています。エコノミークラス症候群のほうが聞いたことがあるのではないでしょうか。飛行機などの狭い座席のエコノミークラスで、長時間座ったまま同じ体勢や姿勢を続けることで起こることがあるため、別名としてエコノミークラス症候群とも呼ばれています。
エコノミークラス症候群と呼ばれているため、飛行機にのることで起こる病気だと思っている方も多いです。しかし、飛行機にのることで起こるだけでなく、長時間同じ姿勢を続ける長時間のバスの中や、デスクワークをされている方も深部静脈血栓症になる恐れがあります。
深部静脈血栓症の症状
約半数は無症状
深部静脈血栓症は、顕著な症状が現れにくいため、約半数の方が無症状であることが特徴です。全く症状がなく、貸静脈エコーや、胸部造影TCなどの検査によって初めて深部静脈血栓症だとわかることも少なくありません。そのため、知らないうちに病気が進行することによって命の危険が及ぶ方もいらっしゃいます。
病気の症状がむくみや痛みなど日常的にも疲れなどで起こりうる症状ばかりで、いつものことと蔑ろにしがちなことも、知らないうちに病気が進行してしまう原因でもあります。
痛み
深部静脈血栓症で多い症状が、肺塞栓症による胸の痛みです。息を吸う時に鋭い痛みが走り、肺の周りの胸膜が何らかの原因で炎症を起こす病気である胸膜炎の痛みと似ていると言われています。肺動脈の血液が、血栓によってせき止められるため、動脈内の圧が上昇して血管が太くなることや、血圧が下がることで心臓に関わる冠動脈の血流がすくなることが、胸の痛みの原因と考えられています。
その他にも、太腿の静脈に血栓ができた場合、脚がむくむほか痛みが起こる場合もあります。胸の不快感や圧迫感、脚のむくみや痛みが続く場合は、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。
息切れ
深部静脈血栓症で一番多いとされている症状が、肺塞栓症による息苦しさです。突然呼吸が苦しくなり、階段や上り坂が楽に登れなくなったりと酸欠状態になりやすくなります。肺動脈の血流が血栓によってせき止められることで、動脈血中の酸素濃度が低くなるため酸素を補うために脈拍が増え、1分間に100回以上となることも珍しくないと言われています。
呼吸困難、胸がドキドキする動悸や冷や汗、呼吸回数の増加などの症状が見られるようになります。酸欠状態になると、めまいや失神の可能性もありとても危険な状態だとも言えます。もしめまいなどが起こったりするなど、酸欠状態になった場合は一度その場に座り込んで休憩するか、助けを呼ぶことをおすすめします。
腫れ
深部静脈血栓症の症状として、腫れる場合があります。例えば、脚に症状が現れた場合において下肢の太い静脈の血流が血栓によって遮られると、脚部分が腫れ、痛みや圧痛、熱などをもつことがあります。脚だけでなく、腕などに起こる場合もあります。血流の低下により、皮膚の色が赤みを帯びた茶色に変色し色素沈着がおこることもあります。
むくみ
深部静脈血栓症の症状として、むくみが出る場合があります。肌の傷が変色して残ることがあるような状態を瘢痕(はんこん)と呼びます。血栓においても、一部は瘢痕組織になって治ることがありますが、この瘢痕組織は静脈の弁を傷つけることがあります。弁が傷つくと、静脈の機能は正常に働かなくなり、水分が溜まることで浮腫が生じます。
特に脚部分の静脈の機能が衰えることにより、血流の流れが悪くなると末端からうっ血しむくみや痛みなどの症状が出ます。ひどい場合、皮膚の色が青紫色に変化したり、夜間や朝方に脚がツリやすくなることもあります。
失神
深部静脈血栓症の症状として、失神やショックが起こることがあります。息苦しさや胸の痛みなどの原因が主に血栓による血流の流れの低下や酸素不足によるものであることを説明したように、血圧の低下や酸欠状態が続くことで神経への影響があるためと考えられています。
めまいなどが先に起こる場合や、突然意識を失うこともあり、とても危険な状態だともいえます。症状が重い場合、突然死をすることもあり、とても危険な状態だといえます。めまいを感じた場合は、なるべく動かずに一度座るなど休憩をすることが大切です。
深部静脈血栓症の原因、リスク
静脈の内壁の損傷
深部静脈血栓症の原因の一つとして、静脈の内壁の損傷があげられます。手術や注射による薬による影響や閉塞性血栓血管炎といった特定の病気によって静脈が傷つくとされています。その他にも血栓によって静脈が傷つき、更に傷ついた部分に血栓が形成されやすくなったりすることもあります。
血液が凝固しやすい状態
深部静脈血栓症の原因の一つとして、血液が凝固しやすい体質や状態であることがあげられます。外傷や出産、手術など出血が伴う状況でも、身体の機能が働くことで血液は凝固しやすくなると言われています。
その他にも、癌や遺伝性疾患による場合において、固まらなくても良い時に血液が凝固してしまうこともあります。避妊薬やエストロゲン両方や喫煙なども血液の凝固を起こしやすくする要因の一つでもあります。
血流速度の低下
深部静脈血栓症の原因の一つとして、血流速度の低下が考えられます。長い時間座ったまま、立ったままなどの同じ姿勢を続けることで、筋肉が収縮しないことにより血行が悪くなることで、血栓が形成されやすくなります。その他にも寝たきりなど身体を動かせない状態にある場合も同様です。
ただし、血流速度の低下だけで深部静脈血栓症が起こるリスクは低いとされています。遺伝やその他の疾患など、血流速度の低下以外のなにかしらの要因がある場合が多いと言われています。
脱水
深部静脈血栓症の原因の一つとして、脱水が上げられます。脱水になると、血液がどろどろになるため、血栓症を起こしやすくなると言われています。脱水にならないようにこまめに水分を摂ることが大切です。
ただし、アルコールの摂取は利尿作用が働くこともあり、水分補給には向いていません。逆に、アルコールの摂取で悪化する場合があるので、お茶や水などで水分を補給することが大切になります。
旅行
深部静脈血栓症の原因の一つとして、旅行が関係していることがあります。例えば、長時間の移動で飛行機や車、電車など乗り物を使う際、座ったままなど動かない状態が続くと、脚の血管が圧迫されることで血流が悪くなります。
そのことからも、深部静脈血栓症のリスクが高くなります。血管の圧迫などが原因の一つとして上げられますが、飛行機に乗った際の気圧や高度などは深部静脈血栓症に繋がる原因ではないと言われています。
長期臥床(ちょうきがしょう)
深部静脈血栓症の原因の一つとして、長期臥床が誘因となっていると考えられています。長期臥床とは寝たきりの状態を指します。寝たきりを続けると、体中の筋力が低下し、血圧調整の障害が怒ったり、心拍数の低下などが起こります。そのため、血液の循環がうまくされなくなることで、血液がどろどろになるため、深部静脈血栓症のリスクが高くなります。
手術
深部静脈血栓症は、手術をうけることでリスクが高くなると言われています。手術中は長時間にわたって同じ姿勢で横になることや、手術を受けると身体は止血機能が強く働くことから、血栓が生成されやすくなると言われています。
血栓ができることで血流を妨げることで、血栓症になりやすくなります。そのほかにも、術後は普段の生活よりも行動範囲が制限されるため運動量が減ることも深部静脈血栓症を引き起こしやすい原因だと言われています。
妊娠、出産
深部静脈血栓症は、妊娠や出産でも発症しやすいと言われています。アメリカでは、妊婦の死因原因で一番多いとされているのが、血栓塞栓症だと言われています。出産後6〜8週間ごろにリスクが高まると言われており、血栓による合併症はほとんど分娩時の外傷で起こるとされています。
特に帝王切開での出産の場合、帝王切開が原因で深部静脈血栓症に陥る場合が多いとされています。出産前の方で不安な方は、一度担当医に相談されることをおすすめします。事前の予防対策によって、リスクの軽減に繋がります。
深部静脈血栓症の合併症
肺塞栓症(はいそくせんしょう)
深部静脈血栓症の合併症の一つは、肺塞栓症というものがあります。身体の何処かにできた深部静脈血栓(主に脚で出来ることが多い)が、血管内を通り肺の肺動脈まで到達することで起こります。呼吸困難や胸の痛み、冷や汗や失神、動悸、咳、血痰などが主に起こる症状です。
肺塞栓症は死に至る場合もあるとても危険な病気です。深部静脈血栓症の診察時に、肺塞栓症の合併症が引き起こされていないか一緒に診察することが多いです。
慢性静脈不全
深部静脈血栓症の合併症の一つとして、慢性静脈不全が考えられます。慢性静脈不全とは、静脈還流障害によって引き起こされることの多い疾患です。名前の通り静脈の血流が滞ることで起こる症状が起こり、人口の約40〜50%にみられると言われています。
初期症状としては、脚のむくみや脚がツリがリスクなることがあります。慢性静脈不全を放置すると、深部静脈血栓を引き起こしたり、脚に血液が滞ることでうっ血し、皮膚の色素沈着や皮膚潰瘍の危険があります。
静脈炎後症候群
深部静脈血栓症の合併症の一つとして、静脈炎後症候群が上げられます。静脈炎後症候群は、深部静脈血栓症などが慢性化したことにより起こる病気です。静脈が傷ついたり、弁の機能不全が原因で静脈高血圧を引き起こしてしまう障害です。
脚がに不快感や、痙攣、痛みや倦怠感、むくみや感覚異常などが起こり、立ったり歩くことが難しくなります。ひどい場合にはうっ血性皮膚炎になる場合もあり、褐色の色素沈着や皮膚の硬化などが皮膚に現れることもあります。
深部静脈血栓症の診断、検査
ドップラー超音波検査
深部静脈血栓症の診断方法の一つは、ドップラー超音波検査というものがあります。深部静脈血栓症は顕著な症状が確認されない場合、発見が困難な症状です。病気が疑われる場合において、診断を確定するためにドップラー超音波検査を行います。
超音波検査は、静脈の内層を視覚化したり、静脈の異常な圧縮率を示したり、血流の流れの周波を見ることで障害を発見し、血栓を見つけます。但し、腸骨やふくらはぎの検査においては不得意で、太腿や膝蓋の静脈血栓症については、90%以上の正確さを誇ると言われています。
血液検査
深部静脈血栓症の診断や検査において、血液検査が行われることがあります。血液検査で、血栓から放出されるDダイマーと呼ばれる物質濃度を測定します。Dダイマーの濃度の上昇が確認されなければ、深部静脈血栓症の疑いが低くなります。
血液検査は、ドップラー超音波検査で確認ができなかった場合において追加検査で行われることが多いです。Dダイマーは血栓を溶かす成分である線溶の副産物であるため、Dダイマーの濃度が濃い場合は血栓が溶解したということをさすことになります。Dダイマーが正常値に戻ったことが確認されると、治療の終了となることが多いそうです。
CT検査
深部静脈血栓症の検査の一つに、CT検査を行うことがあります。画像で広範囲を表示でき、マルチスライスCT検査だと、細かい範囲で画像表示がされるため、血栓の発見がしやすいということで、画像診断の主流になりつつあると言われています。
深部静脈血栓症の原因が手術や外傷などによることが明らかな場合は、CT検査を行いませんが、肺血栓塞栓症などの疑いがある場合において、追加検査としてCT検査を行うことがあります。
心電図
深部静脈血栓症の診断には肺塞栓症などの合併症の可能性を疑う場合、心電図の検査を行う場合があります。病歴や身体検査の所見、心電図、胸部X線検査の所見を合わせて診断を行います。心電図単体で治療を行うことはほぼ無いとされています。血栓ができた場合、心電図の数値が大幅に見られることで、判断を行います。
下肢静脈エコー(かしじょうみゃくエコー)
深部静脈血栓症の疑いがある場合、下肢静脈エコーを行う場合があります。下肢にゼリーを塗り、静脈を圧迫しながら、エコーで観察を行います。妊婦が子宮のエコーをとるようなものだと考えると良いでしょう。下肢静脈エコーの検査には約30分から、時にはそれ以上の時間がかかることもあるため、検査前にはトイレを済ませておくことをおすすめします。
深部静脈血栓症の治療
抗凝固療法
深部静脈血栓症の有効な治療法の一つとして、抗凝固療法があります。出血がひどくなるような合併症が無い限り、初期治療において血液をさらさらにすることで病態の進行を防ぐ治療として投薬をして抗凝固療法を行います。抗凝固療法を行うことで、深部静脈血栓症や、肺塞栓症などの死亡率の軽減や再発の防止にも繋がると言われています。
ただし、抗凝固療法は即効性はなく、少なくとも3ヶ月から6ヶ月間の継続治療が必要となります。治療過程での改善の経過の確認には、Dダイマーの数値を参考にしていきます。出血などが起こった場合は、他の治療法に移行することになります。
血栓溶解療法
深部静脈血栓症の有効な治療法の一つとして、血栓を溶かす治療法として血栓溶解療法が上げられます。この治療法のデメリットとして、出血がしやすくなるという点が挙げられます。
そのため扱いが難しく、血栓溶解薬が投与されている場合、血栓除去手術を行った場合に、術後の出血性合併症を誘因するおそれがあるため、投与には慎重な判断が求められます。主に、大きな血栓において使用されることが多く、静脈投与の場合、留置カテーテルによる血栓溶解療法が用いられることがすすめられています。
血管内治療法
深部静脈血栓症の治療法の一つとして、血管内治療法が挙げられます。血管内治療法は初期治療にとても有効とされています。血管内の損傷は、血栓の生成の原因の一つでもあります。
深部静脈内血栓周辺の血流の流れを血管内治療で良くすることで症状の早期改善に繋がると考えられています。血管内治療は、高周波やレーザーを使って行われます。血管内治療には、ある程度のリスクが伴います。
薬剤によるアレルギーや、カテーテル治療において別に損傷が出来てしまうことでの深部静脈血栓症、しびれ、出血などです。血管内治療法を選択する場合は、慎重になることが必要だと考えられます。しかし、この血管内治療は深部静脈血栓症の改善に有効とされている方法だということも覚えておいてください。
深部静脈血栓症の予防
30分ごとに足首を動かす
深部静脈血栓症の予防には、定期的に身体、主に脚を動かすことが大切です。完全にリスクがなくなるというわけではありませんが、予防にはなるので、同じ体制を続けることの多い方は、意識をすることが大切です。少なくとも、30分に10回ほど、ゆっくりと足首を曲げたり伸ばしたりすると良いでしょう。
バスや飛行機での長時間の移動や、手術後の人などは特に動かない状態が続くことが多いので、気をつけることが大切です。飛行機の方などは、2時間に1度は機内をうろうろしたり、ストレッチも行うことで更に予防につながります。
普段の仕事でも、立つより座っている状態が多いようなデスクワークの方は、こまめにストレッチなどを行うことが大切です。周りの目が気になる場合は、足首を動かすことだけでもする方がいいでしょう。
弾性ストッキングを使う
深部静脈血栓症の予防に、弾性ストッキングを使う方法があります。病院で手術前に、弾性ストッキングを履くように言われるほど、予防には効果がある方法です。弾性ストッキングを履くことで、静脈が細くなり、血流が早くなります。
ただし、ストッキングの履き方が間違った場合、逆効果で悪化してしまう場合があるので、注意も必要です。また、弾性ストッキングを履くだけで完全に予防できるというわけではありません。予防の一つだと考えることが大切です。
2時間ごとにストレッチ
深部静脈血栓症の予防には、定期的なストレッチが大切です。30分毎に足首を動かすことと同様に、全身もストレッチを行うことで、予防につながります。怪我をしている場合や、バスなどスペースが少ない場合は、大きなストレッチは難しいですが、太腿を引き寄せることや、背中や腕を伸ばすストレッチでもいいので、同じ体制を続けないということが大切になります。
広いスペースが有る場合は、足の付根など、太腿を伸ばすストレッチや、腰を動かすストレッチを行うことでより効果的です。ただし、安静にしていなければならない場合など制限がある場合は、無理な運動はしないようにしましょう。
その他にも、睡眠中寝具が身体に合っていない場合、寝返りを打たない人もいます。その場合も寝たきりの状態と変わらないので、朝に気だるさが残っていたりすることがあります。その場合も、ゆっくりとストレッチをして体の血液を流すことが大切です。少しの心がけでぐっと深部静脈血栓症のリスクが軽減されるので、是非2時間毎にストレッチを行ってみてください。
水分補給
深部静脈血栓症の予防には、水分補給を忘れないようにすることが大切です。深部静脈血栓症の原因は、水分不足による血液粘度の上昇によることもあります。水分を摂ることで、血液がさらさらな状態が保たれ、深部静脈血栓症の予防につながります。
しかし、水分を摂り過ぎると水中毒といった別の症状が現れる場合があるため、一日2リットルを超え無いことも大切です。無理せずほどほどに水分を摂取することが大切です。スポーツやお風呂あがりなども忘れないように水分を補給するようにしましょう。
まとめ
深部静脈血栓症について詳しくまとめました。世間一般的には、エコノミークラス症候群という名前で有名です。とても身近な病気であると同時に、予防にも特別難しいということもない方法ばかりなので、深部静脈血栓症にならないためにも、こまめに水分補給やストレッチを行うことが大切です。
あまりにも脚への不快感や胸の不快感などがある場合は、軽く見ず、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。深部静脈血栓症は気づかないことも多く、合併症を誘発することが少なくない病気でもあります。
検査も治療も積極的に根気強く付き合っていくことが大切です。もし深部静脈血栓症になったとしても、改善や完治もできる病気なので、諦めず治療を続けて健康な体を取り戻してくださいね。
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